【 バリ島 】スピリチュアルってなに?調べてみました
2018年1月24日
こんにちは、バリ倶楽部のさすけです。
スピリチュアルという単語は最近より身近になり、よく聞いたりします。日本ではどうですか?少し重い単語で【怪しい】【怖い】というイメージがあります。発するにも場面など選ばないといけない感じがします。
バリ島では【宗教】【神様】も含め【スピリチュアル】はフランクな感じで話されるトピックです。日本に比べてポップな単語ですね。そもそもスピリチュアルってなに?どういう物ごとをスピリチュアルっていうの?調べてみました。
スピリチュアルの意味(英語)
スピリチュアル(Spiritual):精神や霊魂に関するさま、精神的な、霊的な
ラテン語のスピリタス(spiritus)が語源だそうです。日本では全く別物の意味になりますね( ;∀;)
インドネシア語の辞書で調べたら、こんな意味でした。
スピリチュアルの意味(インドネシア語)
スピリチュアル(Spiritual):精神的な物ごと。神様を信仰する根底にある人間や他の生き物、自然への配慮を持つ心や知識。
字は一緒なのに英語(日本語)とインドネシア語での意味合いはちょっと違いますね。インドネシア語では自然や人間、生物への配慮、その心や精神、知識がスピリチュアルなんですね。そう聞くと【怪しい】とか【怖い】というイメージはないですね。
バリ島のスピリチュアル事情
バリ島では基本的にインドネシア語での意味合いと同じですが、それに加えて人生がより豊かになり、平和になる方法の一つです。
バリ島の教えでは人生4段階に分かれています。
- 1.知識や知恵を学ぶ(ブラフマチャリ)
- 2.結婚生活、子育て、社会貢献(グラハスタ)
- 3.終活準備(ワナプラスタ)
- 4.世俗的なものから解放(ビッスカ)
バリ島の人々は終活の準備段階に差し掛かった時にスピリチュアルを勉強すると言いますか、深める方が多いです。近年の傾向としては若い頃からスピリチュアルを勉強する方も多いです。
バリ島のスピリチュアル事情も色んな人がいて面白いです。次から次へとスピリチュアルの師匠が出てきたりします。日本で言うと色んなパターンの江原啓之や細木数子が出てくるようなイメージです。中には本物かな?という怪しい人もいます。
スピリチュアルの師匠と対談することがあって色々お話を伺いました。
【スピリチュアルはロジックであり、全て説明できるものである】と言います。少しでも納得いかないとか怪しいと思ったら、理解するまで、納得するまでとことんつめてください。疑う気持ちもすごく大事、100%無暗に信じることは危険ですと言われました。
バリ島のスピリチュアルの歴史
バリ島のスピリチュアルは如何にして人間と自然と神様の調和ができる一つの意識、方法と行いです。古くからバリ島はスピリチュアル色が強い地とされていて、インドや中国、中東からも訪れる聖人が多いそうです。あのダライラマもバリ島で生まれたかったという逸話もあるくらいです。
バリ島のスピリチュアルはアニミズムの影響が強いため、自然と密接な関係にあります。瞑想やヨガとも深い関係があります。バリ島のスピリチュアルの根底にあるものは地球や自然に役に立つこと、神様の手、口や足になれるのかがコンセプトです。
役に立つためには考え方や心を開くことが第一歩でシンプルのようで難しいものです。
バリ島のスピリチュアルの師匠
バリ島にはスピリチュアルの師匠と言われている方が大勢います。大体は口コミで広がったりします。もちろん肩書だけでなれる物ではなく、昔から今もなお特別な能力を持っている方々がいて、その方々が使命としてやっているのが多いです。
中には修行してなった方もいます。歴史的にはスピリチュアルの師匠たるものは選ばれしものしかなれなかったそうです。修行してなれるのは最近の傾向です。
バリ島でスピリチュアルの師匠になる方
プダンダ、プランダ
プダンダやプランダは高祖という意味で、お坊さんより上の方です。バリ島では最高宗教的指導者です。
プマンク、マンク
プマンクさんはお坊さんという意味で儀式を取り仕切ったり、寺院で奉仕したり、人々の宗教的なサポートをします。社会的貢献の方が強いお役目です。
ジュロ・ダサラン
特別な能力を持ち、メディエーターとして人々を正しい道に導く。神様が降臨できる身体や精神を持つ方のことを指します。トランス状態になり、人間と神様が交信でるようにが大きな役割です。ちなみにジュロはバリ島で【〇〇さん】と同じく敬う呼び方です。高祖にはもっと丁寧な【イダ】を使います。
バリアン
バリアンは日本で言うと霊能力者ですかね。それ以外は伝統的な医師、ヒーラーのような方もバリアンと言います。
上記がバリ島のスピリチュアルの師匠になる方です。呼び名などは人によって違いますが大きく分けてはこのような感じです。
バリ島は自然だけではなく文化や習慣、このような宗教観も魅力的です。バリ島の歴史的な背景や土着文化はスピリチュアルというものが身近な存在です。バリ島の方々は肩の力は抜けていますが、真剣に人生をかけて実行しています。
とは言え過激になったり、柔軟性がなかったり、金銭的な要素が多かったりすると少し違います。
対談したスピリチュアルの師匠は最後に【スピリチュアルはいつも柔軟である。人生はバランスが大事です。スピリチュアルも大事ですが、仕事も家族も社会も同じく大事です。忙しい毎日の合間にお祈りやスピリチュアルを深めればいいと思います。そのバランスを保つのが少し難しいかも知りませんね。
スピリチュアルや神様ごとに絶対しなくてはならない物など無いです。とはいえじっとしてても違うと思います。実際に歩みだして、足で稼ぐということも必要なことです。そういう風に我々の祖先が巡業や修行をやってきました。