2016.06.07
沐浴完全ガイドとバリ島の2大沐浴場を紹介
こんにちは、バリ倶楽部のさすけ(@sasuke80)です。
最近日本の旅行者のみならず、ヨーロッパの観光客からも人気の沐浴。沐浴場に行くと旅行者が沐浴している姿を良く見かけます。
バリ島の人たちにとって、沐浴は宗教的、文化的習慣で一度は必ず沐浴したことはあります。
沐浴とは
精神や心を清める儀式。沐浴はバリ語でマルカット(melukat)といいます。ルカット(lukat)は清らかと言う意味の単語で、マルカットはそのまま清めると言う意味です。
バリ島の人々にとって沐浴は精神や心だけではなく、身を清める、病気を治す効果やご利益もあると信じています。
沐浴の目的は?
バリ島の人々は色んな目的で沐浴します。その目的によって沐浴する場所も違います。なぜなら各沐浴場にはそれぞれのエネルギーやご利益があると信じられています。例えば最近人気のスバトゥ沐浴場はさまざまな病気が治るご利益があると言われていますので、病気されている人々が良く訪れる場所です。どんな時に沐浴するの?
具体的にバリ島の人が沐浴するタイミングは・縁起の悪い夢を見た時
・重い病気にかかった時
・スピリチュアル的な段階を上がる時(お坊さんになる時など)
・精神的に混乱した時、など。
基本的に誰でもどんな時でも沐浴しても大丈夫ですが、しっかりと目的意識をもった方がよりいいとされています。
沐浴する時間や日にち
沐浴する時間帯の決まりはなく何時でも可能です。夜中も出来る場所もありますが寒いのでおすすめしません。沐浴する日にちも特に決まりはないですが、満月や新月の日がいいとされています。沐浴場の水源
バリ島の沐浴場の全ては湧水が水源となっています。もう既に沐浴場として整備している場所もあり、まだ自然のままの場所もあります。水源が湧水ですので一年中水がわき出ていて、沐浴場の水も常に流れているので綺麗です。沐浴のイメージといえば、インドのガンジス川。濁った見た目が汚い川で沐浴するのはちょっと厳しいですけど、バリ島の沐浴場は水が透明で地下水なのでひんやり冷たい。暑い気候のバリ島にはぴったりですね。
沐浴の基本的な流れと作法(やり方)
沐浴場にもよりますが、ほとんどの沐浴場には案内人などいなくて自分たちで勝手にやります。案内人がいいた場合は案内人の言う通りにすれば大丈夫ですけど、いない場合の沐浴の流れとやり方を最初から順番に説明します。
お供えをする
沐浴する前に「許可を頂く」という意味で各祠に基本的なお供え物(チャナン)を捧げます。祠がなかったら、沐浴場の中にお供えする場所があります。
左から右
整備された沐浴場には水が出る蛇口のようなものが何か所かあります。それがあった場合は一番左から右へと順番に沐浴します。沐浴の作法
一番左の蛇口についたら、基本的な作法としましては- おでこの前に手をあわせてお祈りします。 「この湧水が常に清らかでバリ島の大地を清められますように」から始め、ご自分の目的を具体的に伝えるといいです。
- 7回うがい
- 7回飲みます
- 7回顔にかける
- 7回頭にかける
- 時間の長さは自由で頭から浴びる
- 終わったら手をあわせてお礼
沐浴終わったら
沐浴が終わり、着替え終わった後に沐浴場にある寺院で参拝(お祈りします)。バリ島2大沐浴場
バリ島にはいろんな沐浴場がありますが、バリ島古代からある泉、湧水とされ2大沐浴場と言われているのは:1.グヌンカウィ・スバトゥ寺院
グヌンカウィ・スバトゥ寺院はスバトゥ村ギアニャール県にあり、有名なライステラスのテガラランの北へ5キロのところにあります。バリ島にはグヌンカウィ遺跡やスバトゥ沐浴場がありますので紛らわしくて間違えやすいので要注意です。
個人的にはココがバリ島で一番おすすめの沐浴場。人も少ないし、男女分かれているし、水もとても綺麗。身も心も落ち着く癒しの場所。
沐浴場のむかって右隣には寺院があり、静かな寺院で自由に参拝出来るので沐浴終わってからここで参拝するのはとても爽やか気持ちで良いです。
グヌンカウィスバトゥ寺院は観光名所ですけど、ヨーロッパの方やインドからの旅行者がちょこちょこ見かけるくらいで、ここに行くツアーは少ないです。
この沐浴場のコンセプトは純粋に精神や心を清め、知恵や英知を高める為と言われています。
2.ティルタ・エンプル寺院
ティルタ・エンプルはバリ島で最も有名な沐浴場です。スカルノ初代インドネシア大統領(デヴィ夫人の旦那様)がこの寺院の隣に別荘を建て、よく沐浴されていたと言います。スカルノ元大統領は首から上以外は水につかり、口からゆっくりと呼吸して瞑想しながら沐浴されてたと言います。これをやることによって彼の声に力が増し、声に惹きつかれ演説やスピーチにパワーがでるという言い伝えがあるほど。
その他、寺院の中に直径20cmほど小さな井戸があり、その井戸の周りに太いワイヤが張り巡らせています。この聖水を飲むと即死んでしまうという伝説もあり、色んな要素がここティルタ・エンプルにはありますので、それも一番有名になった一つの理由です。
ティルタは「聖水」エンプルは「湧き出ている」という意味です。ここティルタ・エンプルでは地下水が湧き出ているところもしっかりと見えるのも一つの特徴。古くからバリ島の人々に最も人気のある大事な沐浴場ではあったんですが、更に2012年に世界遺産に登録された機に観光客からも人気がでて欠かせない観光名所の一つになりました。
古代バリ島から大きな泉の一つで、色んな病気を治すご利益があると言われています。また左から11個目の蛇口は「ティルタ・パングンタス(tirta pangentas)」と言われ、死者の為の聖水なので沐浴する際は気をつけてください。ここだけはスキップしてください。「死者の聖水」はバリ島で亡くなった人がいたら、この聖水を持って帰り、土葬や火葬の前に遺体にかけて清めます。そういう理由もあって、バリ島の人々にとってティルタエンプルはとっても大事な沐浴場、湧水と寺院なのです。
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