バリ島暮らし日記、 クタビーチの夕日と日本
2016年6月4日
こんにちは、バリ倶楽部のさすけ(@sasuke80)です。
昨日はふらっとクタビーチに行ってみようと思い久しぶりに行ってみました。今住んでいる家からわずか100メートルにも関わらず大分行ってなかった。
クタビーチは南北3キロほどのビーチでバリ島で最も有名なビーチ。クタビーチは1970年代から注目されはじめ、昔の写真を見るととても美しいビーチだった。
1972年、約40年前のクタビーチの写真。同じアングルから撮った昨日の写真と見比べてみてください。浸食が激しく白い砂浜は削らていてほとんどない。
昨日の朝、大潮の時には海水がだいぶ上まであがって来て、道路ギリギリまで押し寄せた。珍しい出来事なので確認しに行きました。
クタビーチはサーファーにとっても人気なポイントですけど、サンセットの観賞スポットでもあります。長い一直線の水平線に沈む夕日は国内外の観光客に人気があります。今日も大勢の人で賑わっています。
クタビーチの歴史は19世紀より前にヨーロッパや中国の商人の船着き場で貿易の拠点となり、特に中国の商人の影響が強くその人たちの子孫は今もなおクタに住んでいて大きな中国系のお寺もクタに数件あります。貿易の拠点になる前はクタビーチ沿岸はほとんど林で墓地が多い場所でした。僕がバリ島に住み始めた30年前も墓地があちらこちらにあり、バリ島の風習の一つとしてお墓は海の近くにあり。火葬式は浜辺で行うのでお墓が多いのは当然です。
犬たちを連れてビーチに行き、浜辺でぼーっとするのが好きです。最近頭のなかに残ったこと、オバマ大統領の広島でのスピーチ、北海道で7歳の大和くんが発見されたこと。。。最近日本のことを思うことが多く、ニュースを見ると色んな事件色んな自然災害、南海トラフのことが気になって大丈夫かな?と心配になる。
ぼーっとしてたら、一人地元のおばちゃんがサロン(腰布)を巻いて海に向かってお供え物を捧げてお祈りし始めた。バリ島では当たり前のことですけど通常は朝にするものなのでちょっと不思議に思ってました。
その10分後に地元の夫婦らしきカップルが海に向かって瞑想し始めてお祈りしているような何か唱えていました。これも珍しい光景なので最初は不思議に思ったんですけど、なんかピンときました。
今日の海水が道路ギリギリまで来たこと、海面が上昇、浸食のことがあったのでお祈りしにきたんだ~
バリ島の人は自然が活動的になったらすぐに反応する。自然災害は自然がアンバランスになっているお知らせ、自然災害や大きな事件は神様からの警告と信じていますのでお祈りしに来たんだと思う。もしかしたらそういう人大勢いるのかなと思って周りを見渡したらその2人しかいなかったです。逆に観光客も含め、こんなに多くの人がいるのにも関わらず自然のバランスの為にお祈りする人は何人ほどいるのかな?て思ってしまう。もしかしたらこの二人だけなんじゃないかな??
日本も去年と今年だけでも徳島県で震度5強の地震、岩手沖で震度5強の地震、宮城県花巻で震度5強の地震、埼玉、小笠原諸島、盛岡、大分、東京、北海道、茨城で地震。全国各地で強い地震を観測。
その前の御嶽山、新岳、大涌谷、中岳、阿蘇山、桜島の噴火、寒波、台風、そして今回の熊本大地震。
日本の現在の技術やテクノロジーをもってでも自然には太刀打ちできないことはわれわれ日本人が一番分かっていると思います。
人々の為だけではなくて、自然にもお祈りする、自然のバランスが保たれますようにお祈りする。神社やお寺に行った時は自分や身の回りの為だけではなく、日本の大地が強く固まって地震が起きませんようにと祈ったら最高だと思います。バリ島的な考え方ですけど、宗教とか関係なく良心や日本に対する関心があればやってみても損はないと思います。
バリ島に住んでいるからこそこういうのを一つの考えとして伝えることしかできないですけど、バリ島の大地が日本の大地がバランスを取り戻せますように。。。
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