初めてバリ島のお正月『ニュピ』を体験して思ったこと
2016年3月10日
昨日3月9日はバリ島のお正月『ニュピ』でした。初めての体験で思ったことがたくさんあったので忘れないうちに書き留めたいと思います。
お正月を迎えるという雰囲気
すごく印象的だったことは、3月8日の大晦日の雰囲気。
明日はお正月!という雰囲気が町中から漂っています。いつもは賑わっているお店も午後から閉店。騒がしい道路ですら交通量がすごく減って人がいない。小さい頃に感じていたお正月の雰囲気ってこんな感じだったな~という感じがしました。
オゴオゴを楽しむ
バリ島に住むまで『オゴオゴ』という存在を知りませんでした。簡単にいうと、厄払いみたいな感じ?です。鬼の大きな人形に悪霊を集めるために街を練り歩くというものです。
今回はクタのオゴオゴを見に行ってきました。街を練り歩くのは夜ですが、夕方からはいつもは人とバイクと車でごった返しているレギャン通りに大きな鬼?の人形が展示されていました。全部で13体。全部迫力満点です。ちなみにこの鬼さんたちはすご~くお金がかかっていて、車1台が買えるよ!!と言っていました。
久々の観光気分でいっぱい写真をとりました。(笑)
ちなみにこのオゴオゴは色々な地区でやっています。クタは人が多すぎて死にそうだったので帰って住居地区のオゴオゴも見てみました。鬼の人形のクオリティーはクタには負けますが、オゴオゴ自体の雰囲気はこちらの方が迫力があったような気がします。観光客がまったくいないので、本当のオゴオゴという感じがしました。
ニュピの過ごし方
この日は外出禁止!労働禁止!灯火禁止!殺生禁止!とたくさんのことが禁止されています。ヒンドゥーじゃなくても強制的に適用されます。ちなみに空港まで閉鎖されます。
でもホテル等の宿泊施設内であれば問題ないようですので、ご心配なく。私も一日家にいるだけでとくに不便はありませんでした。火も本当は使ったらダメですが、ここぞとばかりに料理を作って1日中食べていました。
夜は怖い?
昼間は特に問題ないのですが、夜になるとええええ~?というくらい、電気を消すと真っ暗です。
当たり前なんですけど、そういう状況になったことって考えればないな~と思ってすごく新鮮な気分でした。
でも暗闇って怖いですね。何も見えないので、ちょっとした物音にも敏感になります。夜が怖いって感じるのは今までで初めての体験かもしれません。
何も見えないのですが、そのぶん空にはびっくりするくらいの星をみることができましたよ!綺麗を通りこしていて、どう表現していいかわかりませんでした。
日本のお正月
今回バリ島のニュピを体験してみて、日本のお正月ってだんたん薄れていっていないかな~と心配になりました。自分自身、昔はお正月といえば寝る数を数えるくらい楽しみだった行事なのに(お年玉がもらえるからw)、ここ数年では全然大切にしていなかったなと反省です。
昔はお正月をいえばどこもお店は閉まっていたのに、今ではスーパーやレストランなどどこでもいつでも開いていて何ひとつ不便が無いですよね。そのせいなのか家族で過ごす時間もだんだん少なくなっているかもしれません…
だんだん経済が発展していっても昔ながらの習慣を今もずっと大切にしているバリ島の人たちはやっぱり尊敬します。バリ島も大好きですが、そういう雰囲気の中にいると日本人としてもっと日本の文化を大切にしないといけないな~という気持ちになったバリ島のお正月でした。
~バリ島の心に触れる~