【詐欺トラブル情報】バリ島で噂のサウジアラビア人を名乗る青年に遭遇した話
2018年2月20日
「やぁどうもこんにちは、ちょっと困ってるんだけどね。両替所の場所を教えてもらえないかな?」軽快な喋り、爽やかな笑顔・・・どんなに軽快に話しかけられても僕は英語が喋れない。
21:00頃。バリ島レギャン地区デウィスリ通りにあるペピート(スーパーマーケット)の前。
「僕はね。サウジアラビアから来てるんだけど、あぁサウジアラビアって国を知っているかい??そうそうサウジアラビアから来てまだ2時間。今は両替所が見つからなくて困ってるってわけ。ハハハ」
・・・う~ん、よく喋る青年だ。年の頃は20代前半だろうか?
「もう本当にまいったよ。ドルなんか持ってても買い物できないのに、全く僕ってヤツはおっちょこちょいだよね」っと、ここで長財布に詰まった100ドル札を見せてくる・・・そんなにあるなら2・3枚くんねぇかな?ってのが僕の本音。
「ところで君は日本人?あぁそう!!それにしても可愛い娘さんだね。え?娘じゃなくて息子?ごめんごめん、あんまりにも美しい子供だったんで女の子かと思ったよ。あぁ日本は素晴らしい!!日本人は本当に素晴らしいよ!!」
『しっかし止まんねぇなぁ~コイツ』って顔で彼を見つめる4才の息子・・・息子も英語が喋れない。
「さて、僕は3日後にどこに行くと思う?そう、君の国。日本に行くのさ!!東京、大阪、京都、あぁどこも素晴らしい!!日本は最高だよ!!」
テンションは最高潮。彼の周りにお花畑が見えそうだ。そんなに楽しみなら直接日本に行けば良かったのに・・・
「そうそう、ちょっと聞きたいんだけど、日本のお札はコレだよね?なんせ3日後には日本だから心配なんだよ。僕はおっちょこちょいだからさ。ハハハ」っと、ドル札に紛れて出てきたのは見たこともない茶色いお札。
・・・それ違うよ。ぜーんぜん違う。もう日本円にはかすりもしない異国のお札だよーーー!!って言いたい気持ちは山々。
はいっ!!ここまでが『日本円見せて詐欺』の序章です。
僕も詐欺であることは直ぐに気付いたんだけど、勝手に喋りまくる彼を見ているうちにここまで話しが進んじゃった。ここから先は日本円を持っている人と、持ってない人で分かれます。
まぁとりあえず続きをどうぞ。
噂に聞く詐欺の結末
僕が噂に聞いた話し「日本のお札はコレだよね?」の続きです。
日本人「日本のお札はソレではないですよ」
詐欺師「えぇ本当に?まいったなぁ。ちょっと本物を見せてくれない?」
日本人「えぇ日本のお札はコレです」
詐欺師「どれどれちょっと見せて見せて」
・・・って言いながら日本円を奪いとり、手品のように数枚抜いてから返してくるそうです。
僕が見た詐欺未遂の結末
なんかさ、オレはお兄さんのこと知ってるみたい。友達がSNSでシェアしてたのを見た。お兄さんの仕事も知ってる。オレは日本円を持ってないし、意味ないと思うよ・・・
それでも話し続けようとする青年。
そこに現れたセキュリティースタッフのおじさん。もうなんか面倒になってきておじさんに助けを求めました。
おじさん!!この青年は危ない人だからなんとかして!!って、インドネシア語で言ったんです。
その瞬間、さっきまで笑顔絶やさずお花畑にいた彼が、物凄い形相で僕を睨みつけてきました。
インドネシア語を理解している!!バリ島で詐欺を生業にしてるんだから当り前。これは僕の不注意でした。
その後、青年とおじさんは英語でアレコレ話しながらいなくなったんですが、連れだって立ち去る間も彼が振り向くことはありません。
僕が「この青年は危ない人」と言ってから、僕の存在を一切無視したのが不気味でした。
まとめ
これ『日本円見せて詐欺』って言うんですね。タイのバンコクでは超ポピュラーな詐欺のようでトラブルも多発。調べたらいくらでも情報が出てきそうな感じ。
僕は『バリ島旅行のみかた』のホリくんがTwitterでUPしているのを見て初めて知りました。
【バリ島好きに拡散RT希望】
また"日本大好きお金見せて詐欺集団"がバリ島に来ているようです。
お金見せようと財布を開いた瞬間、半ば無理やりガバッと取って、見て、お金を返し、その動作の中で数枚抜き取るようです。
怪しすぎるので絶対外でむやみに財布を開かないよう、ご注意ください。 pic.twitter.com/cGFdFLZBnM
— ホリ✴バリ島旅行のみかた✴ (@HORI_BALI) 2018年2月5日
僕が遭遇した印象では怪しさ満点なので、騙される人は少ないと思います・・・が、詐欺師が喋っている姿を見ているだけでも「日本のお札はコレだよね?」までは勝手に話しが進むので気を付けてください。
もう一つ、詐欺であることを知った上で調子に乗るのが一番危険。
『日本円見せて詐欺』で検索すると分かりますが、「詐欺師の顔写真を撮ってやったぜ!!」って記事や、「ムカついたから詐欺野郎にキレてやったw」みたいな投稿があります。
僕も不注意で「この青年は危ない人」と第三者に言ってしまったんですが、あの時に睨みつけてきた彼の表情を思い返すとやっぱり怖いです。「詐欺師の顔をWEBで晒してやるぜ!!」って調子に乗って写真なんか撮ったら・・・触らぬ神に祟りなし。くわばらくわばら。
さて、今回は僕が遭遇した詐欺(未遂)の実例をご紹介しましたが、この記事を書いている目的はバリ倶楽部の宣伝です。「詐欺に気を付けてください」で話しが終わっちゃうと意味ないので最後はキッチリ宣伝させてください。
バリ倶楽部は『自社で企画したオリジナルツアーだけをご案内しているちょっと珍しいツアー会社です。僕らがお客様に伝えたいのはバリ島が持つ本来の色(自然・文化)です。スタッフみんながバリ島最高!!バリ島が一番!!と思いながら仕事しています』
では、また~
お客様からのメッセージ
カツオ says:
InterContinental Baliで働いてます。二カ月にホテル周辺、Jimbaranで日本のお客様からの報告を聞いた日に、私も帰り道に、全く同じ事がありました。私の時は、何故だか妊婦さんが登場で、でも全く同じ人かも知れません。