バリ島からこんにちは！今年は雨季への突入が早いバリ島。引きこもりに益々拍車がかかっている、ゲストライターのこなつ（@origami_batik_bali）です。

世界的に物価高が続いていて、日本でも様々な日用品の値上げが報道されていますね。バリ島も同じく、ガソリン代が上がって小麦や飼料も上がって、この前、卵１０個が１５０円から２００円に急に値上がりした時のショックは、私の中で今年の１０大ニュースの一つです（涙）

それでも日本に比べればまだまだ物価が安いバリ島。実際、毎月の出費っていくら？もしバリ島に今から移住するなら、最低いくらあればいいんだろう？

そんな疑問にお答えできるよう、これからのバリ島移住のための参考ブログを真面目に書いてみました！

リアルにぶっちゃけます！毎月の生活費

早速ですが、私の生活費の内訳はこちら〜！もちろん、月によって多少違いますが、主な出費はだいたい変わりません。銀行から毎月約５万円（IDR 5,000,000）を引き出して、１ヶ月後に手元に６千円前後残っているという感じです。

項目	内容	金額
居住費	コス（ローカルアパート）の家賃	10,000円
光熱費	電気代、ガス代（水道は無料）	700円
食材費	肉、卵、魚、野菜、米、麺など	17,000円
惣菜	近所のワルンで買う朝食やおかず	2,100円
嗜好品	主に買い置きのビール	1,500円
通信費	携帯電話とWifiの利用料	1,700円
生活日用品	洗剤、シャンプー、ティッシュなど	1,200円
交通費	バス代、バイクタクシー代	3,500円
交際費・娯楽費	主に外食（月２回）	3,000円
雑費	ランドリー代、被服費、美容/理容費	1,500円
合計	※IDR 100＝１円で換算	42,200円

ここに載っていない項目としては、数ヶ月に１回格安旅行に行ったり、突然電化製品が壊れて買い換えたり、ちょっと体調不良でクリニックに受診したり。はたまた知人の結婚式でお祝い金…というものも含めると、年間平均して月の出費は６万円くらいという感覚です。

移住後の環境は？異世界も住めば都？

『お〜、さすがバリ島！日本の３分の１のお金でも生活できるじゃん！』と思われた方々、その判断の前にもうちょっと詳しく説明させてください… 私の生活水準はもうインドネシア人…かもしれません。

居住費・光熱費・通信費

家賃１万円の部屋とは？どんな場所に住んでいるのか？

• 外国人はほぼ住んでいない、中心街からは外れたエリア
• インドネシア人向けコス（ローカルアパート）
• 部屋の広さは８畳ほど
• 小さいキッチンスペースとトイレと水浴び場は自分の部屋の中にあり
• 家具なし、ベッドマットレスのみ
• エアコンなし、水道のみの浴場（バケツで水浴びをするタイプ）

安いからと言って、いきなり何もない部屋に住むのは絶対お勧めしません。私は「窓なし、家具なし、ベッドマットなし、水シャワー」という5,000円のコスに案内され、初日に心が折れました…。

家具付き、ホットシャワーあり、エアコンありになると、家賃は２万円〜５万円くらいにアップします。

いわゆる家電、電化製品は？ 私の家はこんな感じです。

• 持っている：冷蔵庫、パソコン、扇風機、炊飯器、携帯電話
• 持っていない：エアコン、テレビ、洗濯機、掃除機、ヘアドライヤー、電子レンジ

電気代は１ヶ月半で1,000円程度です。でも、エアコンを使うと１ヶ月2,000円を越えるのが普通です。洗濯は基本、手洗い。ベッドシーツなどは近くのランドリーを利用しています。

Wifiはお隣さんと割り勘しているので、安上がりで1,500円。外国人向けアパートならWifi完備のところもあります。外でネットや携帯を使うことはほぼないので、携帯のプルサ（プリペイド料金）はあんまり使っていません。一般的には月のWifi料金は2,000〜3,000円ほど。

食費・交際費・雑費

食費は全然切り詰めたりしない派ですが、基本は毎食自炊です。

• お米は５kg／550円（だいたい３ヶ月で食べ切る）
• ガスは３kgタンクで220円（毎日自炊して１ヶ月半は保つ）
• 近所のワルンのおかずは１食200円くらい、朝食は50円くらい
• 肉や魚や調味料などは近くの市場で買ったり、野菜を売っている商店を利用
• 外国人向けスーパーは半年に１回行くか行かないか…という頻度

私のコスは雨水をタンクに貯めて使う方式で、水道料はかかりません。飲み水としては利用できないので、通常ならアクアなどの飲料水を買うのですが、私はウォーターフィルターで濾過して飲んでいます。実質０円。（飲料水19リットル入りガロン１個は180円。以前は確実に月に３個は使っていました。）

私はバイクに乗れないので、少し遠くへの移動はバスやバイクタクシー（Gojekアプリ)に頼っています。バイクをレンタルしたい場合の費用は、こちらのブログを参考に。

日本人在住者の平均的な生活費は？

私の場合、節約はしていないですが、家賃が安いところに住んでいる、ローカル食材を使って自炊している、外食の頻度が少ないという、今ある環境で満足してしまう性分なので、毎月５万円という生活費で暮らせていると思います。

日本人在住者の一人暮らしの友人とも時々、生活費の話をすることがあるのですが、平均的には８〜１０万円くらいが相場のようです。

ちなみに私は通算６年ほど５つ星ホテルの日本人ゲストリレーションとして働いていましたが、その時の月給は７〜８万円でした。現地採用は旅行会社でも７万円〜の提示をよくみます。

現地でホテルや企業に勤めた場合、それくらいの懐具合だということを考えると、物価が安いとはいえ、そんなに甘くない…と思いませんか？もちろん、今はノマドワーカーなどいろんな働き方があるので収入額次第ですが。

バリ島の物価について、もっと知りたい方はこちらもチェック！

重要、だけど高い！医療保険と滞在ビザ

生活費以外で発生する費用、それは医療保険と滞在ビザ。

移住する時にすでに現地で就職先が決まっている場合は、その会社が就労ビザと医療保険はカバーする義務があるので、この出費については考えなくてもいいのですが、『まずは移住、現地に行ってから仕事を探そう』『長期滞在でノマドワーカーとして生活しよう』という場合は自分で賄う必要が出てきます。

滞在ビザに関しては、2022年4月に法律改正されたばかり。長期滞在目的で取得できるのは“B211A”というビザです。

インドネシアでは滞在ビザを取得する時、代行エージェントを利用することが一般的です。というのも、入国管理局側のシステムエラーで予期せぬ事態が発生する頻度が高いから…です。

入国管理局に払うビザ代に加え、代行エージェントにも上乗せの料金を支払います。最初に取得する時にかかる費用は45,000円〜70,000円ほどです。これで６０日間滞在できます。さらに６０日間の延長が２回できますが、費用は１回ごとに35,000〜50,000円ほどかかります。うぅ…高い（汗）

さらに医療保険。クレジットカードの付帯保険は日本を出てから３ヶ月間のみだったり、海外で使うことができる条件があるので、付帯保険に頼ろうという方は要確認です。海外長期滞在用の保険は年間１０万円以上するのが普通。

なかなか大きな出費ですが、移住後すぐは住む環境や気候に体が馴染むまで体調を崩しやすいもの。事故に遭うことは避けたいですが、慣れない場所では何が起こるかわかりません。最低、最初の１年間は個人で医療保険を掛けることをお勧めします。

バリ島移住費用は最低いくらあればいい？

私の個人的な意見ではありますが、最初の１ヶ月間を乗り切るために必要な費用は…

• 現金で『家賃＋２０万円』
• 何かあった時のためにすぐに引き出せる１０万円と飛行機代

移住してすぐは現地の銀行を開設できない、クレジットカード払いもできない場合を想定すると、身の回りのものを買い揃える費用は基本的に現金で準備した方がいいです。

色々なことが整うまでは外食も多くなります。住む場所が見つかるまで、安宿に滞在ということもあるでしょう。

そして、片道切符で来ることだけはやめましょう。旅行で来たバリ島は素晴らしかったかもしれませんが、暮らす場所としてのバリ島はお世辞にも便利で快適とは言えません。この環境では自分で自分を守れないと思ったら、引き返す勇気も必要です。

備えあれば、憂いなし！後悔しない移住を応援

夢の南国生活…でも夢だけじゃやっていけない現実。それでもバリ島に住みたいあなた、真剣に移住を考えているあなた、ぜひバリ倶楽部にご相談ください。

具体的に何からスタートすればいいのか、現地情報、移住サポートできる方へのご紹介など、力になれることはたくさんあります。人生は一度きり、自由に好きな場所で生きる決意を応援します！