バリ島の伝統舞踊、バロン・ダンス
2015年7月11日
バリ島有名な舞踊の一つと言えばバロン・ダンスですね。
ケチャックダンスと並び人気のある舞踊です。
ほとんどの方はショーとしてのバロンダンスしか見たことないと思いますが
実は今もバリ島各地で神聖な儀式として行われることがほとんどです。
地域によって異なりますが、特定寺院の誕生式や特別の日に行われます。
これらの写真はクタでやられている伝統的なバロンダンスです。
クタでは15日毎に訪れるバリ島の暦では「エネルギーが乱れる日」
カジェン・クリウォン(Kajeng Kliwon)という日に行われます。
500年前から存在しているバロンダンスはバリ島とジャワ島そして
中国の獅子舞の影響を受け、現在のかたちになったそうです。
バロン |
バロンとランダの儀式は古くから村の人たちを災いから守るとされていて
今もなお続けています。
この儀式はバロンとランダの戦いがストーリーになっていて
バロンは善の象徴、ランダは悪の象徴です。
ランダ |
バリヒンドゥーにはRwa Bhineda(二極)という教えがあり
自然の法則や二極という教えを忘れないように、思い起こす目的の儀式です。
バロンダンスのストーリーは11世紀の古代ジャワ島の記録から参照しています。
ストーリーは
「とある王国に恐ろしく冷酷な未亡人の魔女がいて
(ランダは古代ジャワ語で未亡人という意味)
ランダに立ち向かう兵士たちは毒を塗ったクリス(バリ島伝統的な刀)
を使ってランダを殺そうとしますが
兵士たちがランダの魔術にかかり
逆に兵士たちが自分の毒を塗ったクリスで自分を刺そうと
バリ島のヒンドゥー教ならではの教えですね
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