バリ島の総本山、ブサキ寺院はバリ島東部に位置し
バリ島の一番高い山、アグン山の麓にあります。
アグン山南西の麓、ルンダン区カランアッサム県、
標高1000メートルの場所にあるブサキ寺院は
バリ島の中心地の南部からは車で約2時間。
ブサキ寺院は23寺院からなりたつ集合的な寺院で、
バリ島の人々のご先祖様を祭る寺院もありとても広大な寺院です。
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プナタラン・アグン寺院 |
ブサキ寺院にある寺院のなかでもメインと言われている寺院は
プナタラン・アグン寺院です。
プナタラン・アグン寺院はなぜ中心の寺院と言われているのか?
ブサキ寺院はなぜ総本山として信仰されているのか?
2000年の長い歴史を持つブサキ寺院のプロセスに振り返ってみましょう
ブサキ寺院といえばアグン山です。
アグン山は富士山と同じくバリ島の心であり、神さまが宿り
バリ島全土を守ってる信じられています。
ブサキ寺院も時代ともに変化してきましたけど
神々が宿る山、バリ島の核であるアグン山を崇拝する寺院
としての役割は最初に建てられた2000年前から現在まで変わりない本質です。
遡ること約2000年、
2世紀の189年(日本では邪馬台国の卑弥呼の時代)に
インドからインドネシアまで長い旅をしていたマルカンデヤ大師が
神さまのお光を求めバリ島の西隣、ジャワ島にたどり着きました。
その神さまのお光はいずれ地球のバランスを守り
地球を救うと信じていました。
マルカンデヤ大師はバリ島にそのお光があると悟り
1つはアグン山の麓(現在のブサキ寺院)、
もう1つはウブドの北部プアカン村に2つあったそうです。
そのお光を見つける為には当時未開拓のバリ島を拓かなければいけない
とても困難な任務でした。
マルカンデヤ大師一回目のバリ島を拓く試みは失敗におわり
2回目はパンチャ・ダトゥという金・銀・銅・鉄・鉛、
5つの金属をお供えすることによって
バリ島を拓くお許しを得たと言われています。
マルカンデヤ大師がお供え物を捧げた場所が現在のブサキ寺院で
最初に拓いた場所も現在のブサキ寺院です。
神話のようなお話ですが
現在もジャワ島のラウン山の麓には沢山の古代遺跡や
土器が発見されていて、中には古代インドや中国の土器も発見されていて
マルカンデヤ大師の旅の壮大さを物語ります。
ブサキ寺院にも約2000年前の物と言われている
ピラミッド型の巨石が発見されています。
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プナタラン・アグン寺院 |
マルカンデヤ大師もしかり
古代の人間や古代文明のほとんどは自然崇拝。
自然は神さまの表し、自然は神さまの「腕と足」と信じていました。
ブサキ寺院の本質も自然、アグン山です。
昔の人はアグン山を崇拝する為に頂上まで登り崇めてましたが
現代の人はとてもじゃないけど難しいので
麓に頂上の「支社」プナタラン・アグン寺院を建てられました。
開拓以降のマルカンデヤ大師は
スピリチュアルだけではなく、農業、テクノロジー、
芸術、文学、社会学まで生徒さんに教え、
スピリチュアルや学術のディスカッションも行われたと言われています。
生徒さんの卒業式をする場所がプナタラン・アグン寺院だったそうです。
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プナタラン・アグン寺院 |
その後のブサキ寺院は14世紀に拡大され
現在のようにバリ島の人々の先祖が祭る寺院が建てられました。
この話はまた次回にしましょう。
今回はブサキ寺院のなかにある面白い寺院を一つ紹介しましょう
ゴア・ラジャ寺院という寺院です。
ゴアは洞窟という意味で、ラジャは王様という意味です。
名前通り、この寺院は洞窟の入り口にあり
プナタラン・アグン寺院はピュアなスピリチュアルな寺院に対し
こちらの寺院のエネルギーはスピリチュアル以外にも
健康や富、知識、名声や権力といった、
よりより世俗的なエネルギーとパワーを持っている寺院です。
こちらの寺院でそういったお願いごとをすると良いそうです。
ブサキ寺院はバリ島の最初の寺院でありバリ島の原点でもあります。
せっかくバリ島にくるなら、ぜひブサキ寺院参拝に行きましょう。
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