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バリ倶楽部スタッフ

バリ倶楽部のウィルソン先輩、日本でのエピソード

2016年1月11日


こんにちは、バリ倶楽部のキコです。

今回は、毎度お馴染みウィルソンのお話
いつもは「僕が最も尊敬するインドネシア人」として紹介してますが、
スタッフの間では「社内で最もお話し好きの兄貴」としても知られています。
オチの無い話しも多いけど、ナイスなネタも多数お持ちなので、
日本にいた時の面白エピソードをご紹介したいと思います。
最初と最後はインドネシアでのエピソードとなります。
  1. そもそも過去の経歴が面白い
  2. 喋る自動販売機との初対面
  3. 駅のホームとお婆さん
  4. 段ボールとドライバー
  5. ドコモ留守番電話サービス
  6. 初雪の長風呂
  7. 出会い

1、そもそも過去の経歴が面白い

子供の頃から学年トップの成績だったようです。

中学校の遠足で野生の虎に遭遇したりと、貴重なエピソードもありますが、
全部書くと一冊の本になってしまうので省きます。

19歳の時、長距離バスをヒッチハイクして首都ジャカルタへ上京
洗車と雑用を条件に無料でバスに乗せてもらう。

ジャカルタでは中華系レストランに住込みでアルバイト
治安の悪いジャカルタが嫌になり、お兄さんを頼りにスラウェシ島へ

お兄さんが警察官だったので「お前も警察になれ」と言われるが
断ったところ、お兄さんが勝手に願書を出してしまう。

成績優秀のウィルソンは警察学校の入学試験を合格
その警察学校があったのが、バリ島北部のシガラジャ

警察学校卒業の直前に学生による派閥トラブルに巻き込まれ
リーダー的存在だったウィルソンは退学の処分を受ける。

厳しかった警察学校を卒業できなかったことから自暴自棄になり
本人曰く「上手く言葉が喋れない時がありました」とダメージが大きい
それまで吸わなかった煙草を1日に2箱も吸って海を眺めていたとか

その後、立ち直りバリ島内を南下、クタの免税店に就職する
同僚から、政府が支援している日本への職業研修制度の話しを聞き
申込んだところ、応募300人の中から29人の合格者として選ばれる。

25歳の時に研修生として兵庫県の姫路に渡る。
日本に渡る前に出会ったのが今の奥さん

・・・っと、いきなり長くなりましたが、
本当に流れるような人生を送ってきたようですね。

19歳で家を飛び出した時から
ウィルソンの冒険は始まったようです。

ここからは日本で過ごした3年間のお話しです。

2、喋る自動販売機と初対面

写真の右から2番目が若かりし頃のウィルソン
このエピソードは漫画でありそうなベタな話しです。
日本に渡って直ぐの頃、自動販売機の多さに驚き
「よし!!買ってみよう!!」とボタンを押したところ
自動販売機が「アリガトウゴザイマス」と喋り出し
中に人がいると考え、覚えたての日本語で挨拶したとか
近くにいた付添人に「恥かしいから止めろ」と言われたそうです。
どれだけのカルチャーショックがあったんですかね?
僕らにとって当り前の自動販売機、ちょっと不思議だったようです。

3、駅のホームとお婆さん

初めて電車に乗ろうとホームに出ると、行きたい方向は逆ホーム
「あぁ、これは線路に飛び降りて反対側に渡るんだな」って考えたそうです。
でも、辺りを見回しても誰も飛び降りてない
自分だけ飛ぶのは恥かしいから、誰かが飛ぶのを待っていると、
さっきまで隣りに座っていたお婆さんがいつの間にか逆ホームに!!
お婆さんが飛び降りたのか?

これはおかしいと思いホームを歩いて行くと、地下に下りる階段が・・・
「お婆さんのおかげで恥ずかしいことしなくて良かったです」


恥かしいとかどうのじゃなくて、事故にならなくて良かったですね。
飛び降りるって?運動神経抜群のウィルソンだからこその発想です。
なにはともあれお婆さんに感謝してください。

4、段ボールとドライバー

研修生として働きに始めた頃のお話し
倉庫の中で何かトラブルがあり、先輩の日本人が脚立を登りました。
「おいっ!!そこの(ウィルソン)ちょっと段ボール取れ!!」

段ボールってなに???
そりゃそうですよね・・・そんな単語は教えてもらってないですよね。

そこで機転を利かしたウィルソン
段ボールってなに? ⇒ トラブル ⇒ ドライバーが必要
直ぐに先輩にドライバーを手渡したそうです。

「おいっ!!ドライバーちゃう!!段ボールや!!」

段ボールってなに? ⇒ ドライバーじゃない ⇒ スパナか!!
今度は近くにあったスパナを手渡しました。

「なめとんのかワレー!!」

って言われたかどうかは分かりませんが相当怒られたそうです。

「次からは自分でトラブルを解決するようにしました」

最後の一言カッコイイですね。
確かにバリ倶楽部でも全てのトラブルを自分で解決しています。
やっぱりできる男は違うよねって話しです。

5、ドコモ留守番電話サービス

現在もラブラブなご夫婦、愛妻家なのも魅力です。

日本での慣れない仕事はかなり大変だったようで、
寮に居る間はなるべく睡眠、電話が鳴っても起きません。
そんな中、日本に渡った彼氏を想い
彼女さん(現:奥さん)が国際電話をかけると・・・
「タダイマデンワニデルコトガデキマセン」と女性の声
ウィルソンの浮気疑惑が浮上!!
彼女さんはショックのあまりかなり思い悩んだとか・・・
その後、知り合いに相談したところガイダンスということが分かり
一件落着で今となっては笑い話になってます。
2番目に書いた喋る自動販売機の進化ネタですね。
バリ島に戻って結婚してから3人の子供を授かり
誰もが憧れる純愛ご夫婦を継続中です。

6、初雪の長風呂

最初の年、日本の冬は辛かったんじゃないですか?
「初めて雪が降った日は凄く長くお風呂に入りました」

あぁやっぱり大変ですよね?でも雪はキレイだったでしょ?
「大変じゃないです。お風呂に長く入ったのは裸で外に出る為です」

・・・???
「研修生みんなで体を温かくしてから裸で外に出ました
 みんなで雪に飛び込んで雪をいっぱい食べました」

・・・(小学生???)

でも、仕事の朝とか寒くて辛かったでしょ?

「あの頃は頑張る気持ちだけで、辛いと思わなかったですね」


雪に関してはウィルソンだけじゃなく
インドネシア人の研修生はみんな感動するそうです。
寒い朝を物ともしない強い気持ちがあったんですね。

7、出会い

まだ、僕の就職が決まる前、
採用試験として現場体験するように言われました。
当日の朝、集合場所が分からず途方にくれていたところ
わざわざ見ず知らずの日本人(僕)の為に車を停めて
「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれたのがウィルソンです。

僕が現場に来ることは知らなかったはずなので、
困っている人を助ける気持ちで声を掛けてくれたんだと思います。

その時、ウィルソンが運転する車に書いてあった社名を見て
僕が就職を希望しているバリ倶楽部の先輩だと知りました。

道を尋ねればみんな答えてくれるけど、
わざわざ車を停めて声を掛けてくれる人は少ないと思います。
僕はその時に受けた優しさを忘れられません。

その後、なんとか就職が決まり働き始めてからは、
日本人マネージャーの喜古、ローカルマネージャーのウィルソンとして
お互いに意見交換しながら頑張っています。

今でもウィルソンのことを心から尊敬しています。
って、最後は結局「尊敬してます」になっちゃいましたね。

お客様もツアーでウィルソンに会ったら
面白エピソードを聞き出してみてください。
お話し好きの兄貴がいろいろと語ってくれますよ。

では、また

関連記事 ⇒ ウィルソン家族

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