半歩先行くインドネシア語講座とバリ語の話
2016年7月20日
こんにちは、現地ツアー会社バリ倶楽部のキコです。
今回はバリ島大好きリピーターさん必見の「半歩先行くインドネシア語講座」です!!一歩は行きません・・・半歩だけです。
それとバリ語の発音のカッコ良さについて、「sing kenken」の意味を知っている感の良い人は何故「bapak balibon(バパッ バリボン) : バリボンのパパ」がTOP写真に使われてるのか既にお気付きかも知れませんね。
まぁいいや、とりあえずいってみましょう!!
目次
1 インドネシア語の基本と挨拶
「bagus(バグース) : 絶好調!!」 |
2 「oh・・・gitu(オォギトゥ) : そうですか」
「oh・・・gitu(オォギトゥ) : そうですか」 |
一言でいうと納得(相槌)を示す言葉です。
例えば、覚えたてのインドネシア語挨拶を使ってみたくて、地元の人に話しかけたとします。あなたの発音が素晴らし過ぎて「この人はインドネシア語を熟知しているな」と思われてしまいました。
それがきっかけで「warung(ワルン) : 定食屋」のおばちゃんの必殺技マシンガントークが始まってしまいます。なにを言っているのかよく分からないけど、おばちゃんはとっても楽しそう・・・そんな時!!
「anak saya nikah dengan orang jepang, istrinya sangat baik」
「terus(トゥルス) : それで?」←先を促す言葉
「saya diberi kalung sebagai」
「oh・・・gitu(オォギトゥ) : そうですか」←ここで納得したことを伝えます。
※)インドネシア語の文章はサスケくんに書いてもらいました。
この相槌の他に「masa(マサ) : マジで!?」もありますが、僕は未だに使いこなすことができません。
こんな風に使うとおばちゃんの気持ちも害さずに会話が一段落します。ただ、全部の意味が分からなくても分かろうと集中して聞く気持ちは大切ですよね?
2 「apa namanya (アパナマニャ): なんだっけ?」
「apa namanya (アパナマニャ): なんだっけ?」 |
適切な単語や言い回しが直ぐに出てこない時に使う言葉です。
これは日本人にとっては不思議な単語の使い方です。「nama(ナマ) : 名前」なので素直に訳すと「名前なに?」になりますが、人に名前を聞く時は「shiapa namanya(シアパ ナマニャ) : 名前は誰?」になります。
例えば、おばちゃんのマシンガントークが一段落したかと思いきや、話しの流れで意見を求められてしまいました・・・そこで活躍するのが!!
「apa namanya (アパナマニャ): なんだっけ?」←言いたいことはあるんだけど、なんと言って良いか分からない・・・そんな気持ちが伝わります。
バリ倶楽部ベテランガイドのマデくんも直ぐに単語や言い回しが出てこない時に「なに名前?」と言うのが口癖です。
3 「Aduh (アドゥ): あいたたたっ」
「Aduh (アドゥ): あいたたたっ」 |
「aduh」は「bagus」と同じくらい万能な単語です。どんなシチュエーションの時も「aduh」と言えば「この人は面白い人だな」と思われるか、「ネジが2・3本外れてんだな」と思われ笑いを誘います。
ただ、気を付けないといけないのは明るい「aduh」と、暗い「aduh」があることです。
明るい「aduh」←生まれたての赤ちゃんに小便をひっかけられた時、人前でオナラしちゃった時、足の小指をぶつけた時、ギャグがすべった時、その他の笑えるシチュエーション。
暗い「aduh」←闘鶏で負けて全財産がスッカラカンになった時、激しい夫婦喧嘩をして頭を抱え込む時、本気で困っている時、その他の笑えないシチュエーション。
明るい「aduh」は最後に「ッ」を付けて「アドゥッ!!」と発音するのがポイントです。暗い「aduh」は
最後を伸ばして「アドゥー・・・」と消え入りそうに発音すれば深刻さが増します。
5 バリ語の発音のカッコ良さ
「sing kenken(シン ケンケン) : これでいいのだ」 |
先ずはバリ語の「sing kenken」について、インドネシア語では「tidak apa apa(ティダッ アパアパ) : 大丈夫・問題ない」になります。インドネシア人と話していると度々耳にする「tidak apa apa」は「大丈夫だよ」とか「良いよ、良いよ」と言ってます。
「良いよ、良いよ」⇒「これでいいのだ」⇒「bapak balibon(バパッ バリボン) : バリボンのパパ」です。ちょっと無理がありますか?
さて、本題のバリ語についてですが、これは日本語の地方訛りとは違います。僕がお客さんに説明する時は「インドネシア語を日本語に例えると、バリ語はアイヌ語や琉球語になるのかも知れません。それくらい共通語とは違う民族独自の言葉です」と言ってます。
学校の授業や、お仕事の時は共通語のインドネシア語が使われ、家族や友達などバリ人同士の会話の時はバリ語が使われます。バリ島の人は日常的に2つの言語を使っているんですね。
そしてこのバリ語ですが、インドネシア語に比べ発音が難しいです。例えばバリ語の「matur suksma(マトゥル スクスマ) : ありがとうございます」も、「マトゥル スクスムゥ(ァ)」に聞こえ「シン ケンケン」も、「スィン ケンケン」に聞こえます。
この間に入る「ィ」や、語尾に付く「ゥー」「ョー」などの発音がとっても複雑で挑戦しても口の形が定まりません。「nggih(ンゲッ) : はい(返事)」など頭に「ン」が付くものもあり更に複雑になります。
「バリ語の発音のカッコ良さ」と題して書いたのは、この「ィ」「ゥー」「ョー」「ン」などの発音を使いこなすバリ人同士の会話がカッコ良く聞こえるからです。
多民族国家であるインドネシア全体に言えることですが、自分の民族、自分の島だけで使われる言語を持っているってカッコ良くないですか?地元の訛りすら持っていない僕はとっても憧れます。
まとめ
bapak balibon 作成中 |
4年も住んでいて片言のインドネシア語も習得できない僕ですが、今回はバリボンのパパの絵が使いたくてインドネシア語講座なる生意気な記事に挑戦しました。協力してくれたサスケくん&ギリちゃんありがとう。
バリ島育ちサスケくんのブログ
・旅行者でもつかえる簡単なバリ語講座~あいさつ編~
・旅行者でもつかえる簡単なバリ語~お買い物編~
「4年も住んでいたら、もうインドネシア語ペラペラですか?」とよく聞かれますが、そんな時は「いやぁ全くダメです。バリ倶楽部のスタッフが日本語堪能すぎて、つい甘えちゃうんですよね」
はははぁ~なんて笑いながら答えてますが、内心は恥ずかしいことだと分かっております。本当は怠け者なだけです。
ただ、バリ倶楽部スタッフが日本語堪能なのは本当ですよ。言葉だけじゃなく日本人の心も理解していると思っています。なんといっても日本語専門で今までずっと頑張ってきましたからね。
バリ島現地ツアーで日本人向け日本語専門の会社を探している人は、是非とも以下のリンクからfacebookページのレビュー&WEBサイトを覗いてみてくださいね。
「sampai jumpa(サンペ ジュンパッ) : では、また」
お客様からのメッセージ