これでつかみはOK!バリ島のローカルと仲良くなれるジョーク集【マデ監修】
こんにちは!ゲストラーターのKuny(@ubadhealing)です。
私はバリ島就職をしていた元在住者で、現在はワーケーションでバリ島を楽しんでいます。
バリ島にいて思うことは、バリの人々は穏やかでお喋りが大好き。こちらとして嬉しい反面、喋りかけられてもわからないし、そんなに喋れないし…と悩んだことがありました。そんなときは、ジョークでコミュニケーションをとるのが一番!
そこで、今回はバリ島のローカルと仲良くなれるバリ島ジョーク&ギャクをお届けします。私の実体験に加えて、バリ倶楽部の日本語ガイドのマデさんに聞いた内容をまとめています!
バリ人の名前を名乗ろう
バリ島で現地就職をしていた私の実体験では、初対面の人にバリ人の名前を名乗るだけでも、笑ってもらえました。ガイドのマデさんも、幼いころはおじいちゃん世代の名前を名乗るジョークを使っていたそうです。
おじいちゃん世代の名前とは、日本でいう「一郎」のようなポピュラーだけど、現代人であまりいないニュアンスの名前です。古風なイメージがあるようで、ほとんどの人が笑うそうです。
バリ倶楽部の日本語ガイドマデさんについては、過去記事をご参照くださいね。
バリ人らしい名前とは
名前の最初に性別を表すI(イ)かNi(ニ)をつけ、その後は生まれた順番の名前を名乗ります。それだけでバリ人らしくなります。その後ろには、個人の名前をつけます。
性別 | 読み方 |
男性 | I(イ) |
女性 | Ni(ニ) |
出生順 | 出生順の名前 *スードラ=平民階級の名前です |
1番目に生まれた子 | Wayan(ワヤン)、Putu(プトゥ) |
2番目に生まれた子 | Kadek(カデッ)、Made(マデ) |
3番目に生まれた子 | Nyoman(ニョマン)、Komang(コマン) |
4番目に生まれた子 | Ketut(クトゥッ) |
5番目以降に生まれた子 | 1番目に生まれた子の順番に戻って繰り返していく 5番目ならWayan、6番目ならKadek など |
I Wayan や Ni Kadek と名乗るだけで、「絶対にちがうはず」と思われて笑われます。 私が何度も試したので、間違いないです。
女性ならわざとI Kadekと名乗ると、男性を名乗ることになるので、もっと笑ってもらえます。しかし「女性はNiだよ」と真剣に教えてくれる人がわずかにいます笑。
マデさんおすすめの名前3選
おじいちゃん世代の、古風すぎて面白いイメージの名前3選です。 「外国人がこの名前を知っているの」という点でも、絶対に笑うこと間違えなしだそうです。
出生順の名前の後ろに付ける名前です。出生順の名前とセットにして表にしています。
名前 | 意味 |
Made Kajut(マデ・コジュッ) | 古風な名前すぎて面白い。ただし、日本人が発音しにくいバリ独特の発音 |
Wayan Klepon(ワヤン・クレポン) | バリ島のお菓子Klepon(クレポン)が名前に。逆みたらし団子のような、団子の中に黒蜜のはいったお菓子 |
Putu Sempol(プトゥ・センポル) | 犬につけるような古風な名前。日本だと、シロやコロというようなニュアンス |
この名前は男性や女性を表す、I や Ni をつけません。実は、すべて男性の名前です。女性の名も聞いてみたのですが、昔の時代に女性の名前は特になかったそうです!I や Ni を付けないからこそ、女性の私も試してみたいジョークです。
自己紹介の方法
インドネシア語の自己紹介の例文です。名前だけ名乗っても問題ありませんが、正しく話したいなら、「私の名前は〇〇です」と言ってみましょう。
- Nama saya Wayan Klepon.(ナマ サヤ ワヤン クレポン)
- Nama saya Ni Kadek. (ナマ サヤ ニ カデッ)
*nama=名前 saya=私
名前のジョークは初対面のときだけで、役に立たないと思うかもしれません。しかし、何度も使う場面があります。バリ島で暮らす人々は、お喋りが大好き。見知らぬ人に「インドネシア語を話せますか」など、常に話しかけられます。
テレビ番組にまつわるジョーク
バリ島ではテレビアニメ「Upin&Ipin(ウピン アンド イピン@upinipinofficial)」が子供たちに大人気。原作はマレーシアのアニメで、インドネシア語の字幕で放送されています。主人公の双子の男の子、UpinとIpinはスキンヘッドのキャラクターです。
仲の良い友達同士で、毛量が少なめの人がいたら、「Upin Ipin(ウピン イピン)」とジョークをいうそうです(&は省略します)。毛量が少なめの人は、自分で自覚していれば、「Saya Upin(サヤ ウピン=わたしはウピン)」と名乗ると面白いそうです!
私なら女子2人旅で、自己紹介として「Kami(カミ=私たち) Upin Ipin」と言ってみたいです。2人という点で、これを言うだけで面白いと思います。やはり、仲良くなるためのつかみは自己紹介につきます!
インドネシアのバラエティ番組のジョークについても聞いてみましたが、バラエティ番組のゴールデンタイムはマデさん的にはもう寝る時間なのでわからないそうです。バリ島はジャカルタと1時間の時差があるためです。マデさんだけではなく、私の周りのバリ人も同じでした。
万国共通!お金のジョーク
日本でもあるお金のジョークです。100円ぐらいのものを「100万円です」というようなニュアンスのジョーク。バリ島にも存在します!安いものを高額に言うだけで笑いがとれます。
マデさんより、中途半端な額だと信じてしまうので、明らかに高額で言いましょうとのこと。私の体験では1 juta rupiahが、よく耳にするバリ人ジョークの金額でした。
金額 | 読みかたと意味 | 日本円に換算 |
1 juta rupiah=Rp.1,000,000 | サトゥ ジュタ ルピア 1=サトゥ=Satu juta=100万の単位 rupiah=インドネシアの通貨 | 約10,000円 |
*IDR100=1円で換算しています。
マデさんによると、バリ倶楽部ガイドのウィディさんが、お金のジョークをよく言うそうです。ウィディさんはツアー中に、無料の水を「1 juta rupiah」と言いながらお客様へ渡しているとか。
また、高額系ジョーク以外に「お金がない」ジョークもよく耳にします。そのうちの1つを紹介します。
私の元職場のホテルでは、「Kantong sepi(カントン セピィ=お金がない)」というジョークがありました。ローシーズンで忙しくないとき「Sepi(セピィ=静かな)」と言ったとします。その際に必ず「Kantong sepi」と誰かがいい、皆で笑う定番のジョークです。
*kantong=ポケット sepi=静かな の2語で(ポケットに)お金がない意味になります。日本の、「お財布がさみしい」に近い表現ですね。
バリ倶楽部の日本語ガイドウィディさんについては、過去記事をご参照くださいね。
ブラックジョークに注意
マデさんいわく、ブラックジョークはバリ人の階級に気をつけないと失礼にあたることもあるそうです。バリ島社会には、トリワンサというカースト制度のようなものが存在しているからです。ブラフマナ~ワイシャの階級の高い人々には、ブラックジョークは厳禁 とのことです!
ブラックジョークとは、本来は誉め言葉でない言葉を、親しい友人などに言い放って笑いにするというものです。日本だと、仲の良い子供同士がお互いに「アホ」「バカ」と言いいながら、笑っているようなニュアンスです。
実は、バリ島ジョークの多くがブラックジョークだそうです。現地に慣れてジョークをたくさん覚えたときには、階級を念頭においてコミュニケーションをとりましょう。
バリ島のトリワンサ(カースト)の階級は、表の数字順です。①が一番高い階級です。名前で判断することができます。
階級 | 役割や職業 | 名前 |
①ブラフマナ | 司祭や神聖な儀式を行う高僧 | 男性:Ida Bagus(イダ・バグス) 女性:Ida Ayu(イダ・アユ) |
②クサトリヤ | 王様・貴族 政治家・戦士 | 男性・女性:Anak Agung(アナッ・アグン)Cokorda(チョコルダ) 男性のみ:Dewa(デワ) |
③ワイシャ | 商人 | 男性・女性:Gusti(グスティ) |
④スードラ | 農民 | 男性・女性:Wayan(ワヤン)Putu(プトゥ)Kadek(カデッ)Made(マデ)Nyoman(ニョマン)Komang(コマン)Ketut(クトゥッ) |
今でもカースト制度の名残はありますが、現代社会では会社員が存在します。そのため、職業格差は薄れています。例えば、高い階級の人もスードラ階級の人と同じように、ホテルの平社員として働いています。
歌はジョーク並みに仲良くなれる
ジョーク以外で、マデさんがおすすめするのは歌。歌うだけでもローカルが「こんな歌を知ってるとは」と、面白い人の印象で興味を持ってくれるのでおすすめとのこと。
次の項目では、具体的な歌を紹介します。
マデさんおすすめの歌
Youtubeで、lagu anak(ラグ アナッ=子供の歌)+ 歌のタイトルで検索すると簡単にみつけられる、ポピュラーな子供向けの歌のなかから2つ教えてもらいました。
もちろん、私もよく元職場で耳にしました。フルコーラスを歌う人には会ったことがなく、よく歌われるパートのみ紹介します。
*lagu=歌 anak=子供
Di sini senang di sana senang(ディ シニ セナン ディ サナ セナン)
ツアー中などどこでも、嬉しく楽しく歌える歌です。車の中で歌うと、ドライバーと仲良くなれること間違えなし!マデさん一押しの歌です。
♪Di sini senang(ディ シニ セナン=ここも楽しい)
♪Di sana senang(ディ サナ セナン=あそこも楽しい)
♪Di mana-mana hatiku senang(ディ マナマナ ハティク セナン=どこでも私の心は楽しい)
*senangには楽しい、幸せ、嬉しいの意味があります。
Youtube参照元:Uwa and Friends
Sayonara sampai berjumpa pula(サヨナラ サンパイ ブルジュンパ プラ)
帰り際にはぜったいこの歌!日本語の「さよなら」も歌詞にあるので歌いやすいです。日本人⇔インドネシア人のコミュニケーションにぴったりの歌です。
♪Sayonara sayonara(さようなら さようなら)
♪Sampai berjumpa pula(サンパイ ブルジュンパ プラ=またお会いしましょう)
私がはじめてのバリ島現地就職したとき、インドネシア語が話せませんでした。そんな状況だったので、どの同僚も帰るときに歌ってくれたのがこの歌です。
Youtube参照元:Shanshan Twins TV Upin Ipinが登場します!
最後に
何度もバリ島へ旅をしているけど言葉に自信がない人や、バリ島旅行がはじめての人も、ぜひ自己紹介ジョークや歌をうたってみてくださいね。ローカルと仲良くなるだけで、旅がもっと楽しくなりますよ!
*情報は2023年12月の情報に基づきます。
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