インドネシアで一番美しい山、ロンボク島のリンジャニ山に登ってきました【 前半 】
2017年6月9日
こんにちは、バリ倶楽部のさすけです。
先月5月26日から一週間バリ島の東隣の島、ロンボク島のリンジャニ山に登ってきました。ジャワ島のスメル山、スマトラ島のクリンチ山に続き今回は3回目の海を渡っての登山でした。
リンジャニ山はインドネシアで最も美しい山と言われていて、近年世界各国の観光客が訪れる人気の山です。日本の方はロンボク島の離島、ギリ3島をご存知の方多いと思いますが、ロンボク本島はまだ知られていないと思います。
ロンボク島はこんなところ
ロンボク島の基本情報
ロンボク島の面積はバリ島より少し狭い京都府とほぼ同じ広さで、ロンボク島の端から端まで車で3時間程度です。バリ島からは飛行機で20分程度ですので、観光客の多くはバリ島によってからロンボク島に渡ります。
ロンボク島の原住民はササックという民族で、見た目はバリ島やジャワ島の人たちと同じです。ロンボク島の人たちはインドネシア語とササック語で会話をしていますが、ジャワ語とバリ語が似ているように、ササック語もバリ語と似ているのかな~と思いきや、まったく違う言葉で全然聞き取れないほどでした。
ササック民族の人も現在イスラム教を信仰している方がほとんどですが、17世紀にはバリ島のカランアッサム王国の占領下にあったのでバリ島の人々も多く住んでいて、ヒンドゥー教の寺院が多く存在しています。その他はロンボク島の古都アンペナンには風情のあるチャイナタウンなどもあり、華僑の方も多く住んでいます。多宗教、多民族民ながらも仲良く暮らしています。
皆さんウォレス線って聞いたことありますか?
バリ島とロンボク島の間に引かれている「架空」の線で生物の分布境界線。
バリ島とロンボク島の距離はそんなに離れていないのに動物や植物が異なっている。バリ島は「アジアっぽい」生物がほとんど、ロンボク島は「オーストラリアっぽい」生物が多いことから、バリ島とロンボク島は過去にくっついたことがなくて、距離が近いにも関わらず別の大陸だったというセオリーのもとで引かれている線です。地理学的にはとても有名で面白い島です。
観光名所
リンジャニ山以外に人気の観光名所はギリ・トラワンガン、ギリ・メノやギリ・アイルといったロンボク島綺麗な離島が有名です。ウミガメとダイビングやシュノーケリングができて、ビーチが綺麗な島々です。バリ倶楽部ギリ島のツアーはこちら
リンジャニ山国立公園周辺には綺麗な滝があって代表的なのはティウ・ケレップ滝とブナン・クランブ滝です。その他、砂浜がピンク色のタンシ・ビーチなど綺麗なビーチ多い。一番有名で栄えているビーチリゾートはクタ(ロンボク島のクタ)やスンギギです。
リンジャニ山
リンジャニ山は標高3726mの活火山でインドネシアでは2番目に高い火山です。去年と一昨年に噴火したことがあり、その時はバリ島の空港も閉鎖されるくらい活発です。リンジャニ山は富士山より50メートルほど低いんですが、標高900メートルの国立公園の入り口が登山開始地点ですので距離は長くて往復35km以上の道のりです。
リンジャニ山登山の一般的なルートは「スンバルン村スタート、スナル村でゴールの2泊3日」です。このルートが一番リンジャニ山の美しさを存分に堪能できるルートですので今回はこのルートで登りました。
バリ島からリンジャニ山へ
バリ島からロンボク島まで飛行機で20分。あっという間にロンボク島のプラヤ国際空港つきました。到着したのは夜の9時にも関わらず空港の外は渋谷スクランブル交差点ばりの賑わい!
便数がそんなにない時刻なのにこの賑わいに不思議に思って、迎えに来てくれたドライバーさんに聞いたら「一人の為に村人全員がお迎えに来るんです!」と言われてびっくり!「祝日になると空港の外はピクニックする地元の人でごったがえしですよ~」、「飛行機を見慣れていないから見に来てるんですよ~」って嘘のような話で驚きました。
プラヤ国際空港からスンバルン村は車で3時間かかって、宿についたのは夜中近くでした。
スンバルン村は田舎ですが、登山客が多く訪れるのでホームステイや民宿も多くてホットシャワーがついている宿もいっぱいあります。
翌日の登山開始に備えて、パッキングをして早めに就寝。
登山一日目、登山道入り口~プラワンガン・スンバルン「9キロ、8時間」
1日目の登山は9km先にあるプラワンガン・スンバルンというキャンプサイトが目標。今夜のキャンプサイトはリンジャニ山のクレーターのところで景色がとても綺麗と聞いていましたのでとても楽しみ!景色を堪能できるように日が暮れる前に着きたいので朝6時半登山開始しました。リンジャニ山登山は距離も長いのでポーターは必須です。一人のポーターはMax25キロの荷物を担ぎ上の写真の様にビーサンなどでかなり軽装です!リンジャニ山のポーター達はかなり重い荷物を担ぎ、かなり軽装で、かなり早い!!人間離れしてます!
登山スタートから約7キロは草原地帯で天気に恵まれて景色がとても綺麗!太陽燦々で凄く暑いですけど、時折吹く冷たい風と美味しい空気が爽やかな気持ちにさせてくれます。お水も最高に美味しいけどコーラーが飲みたくなる感じです。
7キロ歩いてやっと標高1500m。ここからがリンジャニ山最初の正念場です。8つの丘を越えなくてはキャンプサイトにたどり着かない。この丘は「後悔の丘」ともいわれていて、果てしない登りと下りでフラストレーションがたまり来たことに後悔することから「後悔の丘」と言われています。リンジャニ山を登りたいのに何個の山登らないといけないの?!!ってなります。
登っては下り、登っては下りを繰り返すこと8回。。。この過酷な後悔の丘をやっと抜けたら、今夜のキャンプサイト。
噴火でできた新たな山、バルジャリ山やスガラアナック湖を眺めながらテントを張り、景色楽しみながらゆっくり、優雅にコーヒーを飲む。。。と思いきや。。。
現実は苦い”(-“”-)”
霧で何にも見えない!( ;∀;)
運よく翌朝は霧もなく綺麗に見えたのでこのような写真が撮れました。。。
テント張った後にポーターがご飯を用意してくれて、フルーツやコーヒーもたき火も作ってくれて至れり尽くせりでした。リンジャニ山のポーターは肉体だけではなくて、飯がうまい!ことでも有名です。
明日はサミットへのアタックですので早めに休みました。
明日は朝2時出発でまたもや8時間の道のり。。。
お客様からのメッセージ
齊藤和子 says:
海も素敵 だけど、登山も良いですね、9月にウブドからキンタマーニの近くの山に登る予定です。ブログを楽しみにしています。