【バリ島の青いバス】サルバギタ(Trans Sarbagita)の乗り方完全ガイド 2024年【バリ島移動】
バリ島からこんにちは!最近、ヤシの蒸留酒アラックを夜な夜な飲むことにはまりつつある、ゲストライターのこなつ(@origami_batik_bali)です。
以前にバリ島の公共バスについて語らせていただきましたが、赤いバス・メトロデワタの解説をしたからには、青いバス・サルバギタを置き去りにするわけにはいきません!
サルバギタはメトロよりもさらにローカル度が高め…そしてツッコミどころ満載。面白エピソードも紹介しながら、乗り方のコツを伝授しますよ。
赤いバス・メトロデワタの記事もチェック!
2社の公共バスを比較
“トランス・サルバギタ(Trans Sarbagita)”は2011年8月にバリ島に初めて導入された、州営の公共交通機関です。バイクに乗れない私はそのニュースを知った時、とても嬉しかったことを覚えています。当時はバスの中に自転車を積むことができたので(今はNG)自転車と共に乗車して、けっこういろんな場所に行きました!という思い出話は置いといて…
利用の仕方としては、両方のバス路線を把握して乗り継ぐことをマスターすれば、日常で使える交通手段だと思えるようになっていくのですが、とりあえず、2社のバスの特徴を比較表にしてみました!(★の数が多いほど、高評価)
メトロ・デワタ(赤) | サルバギタ(青) | |
運賃 | Rp. 4,400 | Rp. 3,500 |
支払い方法 | Eマネー / QRis | 現金 / QRis |
座席数 | 19席 | 20席 |
路線数 | 5路線 | 2路線 |
運行スケジュール | 10~20間隔 | 1時間以上の間隔 |
Googleマップ検索 | だいたい正確 | 全く機能しない |
乗務員 | ドライバーのみ | ドライバーと車掌 |
清潔さ/クーラーの効き | ★★★★★ | ★★ |
英語が通じるか | ★ | ★ |
楽しさ・ローカル度 | ★★ | ★★★★★ |
赤いバスは新しく快適で路線数も多いですが、青いバスは車体もけっこう年季が入っており、2路線です。でも運賃はなんと、1回の乗車ごとにRp.3,500(約32円)、学生や子供は無料という、まさに“みんなの足として使ってくれ!”的な運賃設定です。
※2024年5月から支払い方法と料金が改訂され、QRis払い/Rp.4,400になりました
長椅子あり!屋根付きのバス停
サルバギタのバス停はこんな形で、乗車口が一段高くなっています。バス停名は書いてあったり、なかったり。パイプの長椅子があるので、座って待つことができます。でもここで待っているからといって、油断は禁物。ちゃんと前方を気にしていないと、目の前を爆速でバスが通り過ぎていくことがあります(汗)
バスの行き先は窓の隅っこの方に貼り出されています。「KOTA」はデンパサール市内のこと。このバスはサルバギタのメインターミナルTerminal GOR Ngurah Raiが終着です。
車体の中央に自動ドアがあって、乗車も下車もここからです。時々、バス停のステップとバスの間が遠いことがあるので、誤って落ちないように気をつけましょう。降りる時も同様。自動ドアがスローで、閉まりきらないうちに発車することもあるので安全には要注意です…!
支払い方法とコミュニケーション
支払い方法は2つ。ルピア現金払いまたはQRis(QRコードを読み取って払うシステム)です。Grabアプリを使っているなら、アプリ内のOVOという電子マネーシステムに入金しておけば使えます。Gojekを使っているなら、GoPayが使えます。いずれもコンビニのレジで入金することが可能。
乗車すると車掌さんが必ず近くに寄ってきて「支払いは?」と聞いてくれます。赤いバスと違って現金が使えるので、Eマネーなどを持っていない人にとってはハードルは低いですね。でも5万ルピアや10万ルピア札を出すとお釣りがないと言われるので、そこだけ注意です。なるべく5千ルピアや2千ルピアを準備して、500ルピア硬貨があるとなお良し。
次が第一関門!インドネシア語で降りるバス停やエリアを伝えないといけません。そして、Googleマップを見せて「この辺りで降りたいです」「OK」の会話が交わされたとしても正しい停留所で降ろしてくれる確率は50%くらい…しかもGoogleマップに表示されるバス停名は、一部、実際の呼ばれ方と一致していないんです。
目的地エリアあたりに来たら「次、降りるよ?」「もう近い?」とこちらから声をかけるのがポイント。車掌さんを信用してはいけません。別に彼ら彼女らに悪気はないんです…。でも、ただ単に待っているだけでは忘れられるんです(汗)
わかりやすい!2路線のみ
サルバギタは2路線のみ、環状路線です。赤いバスとも重なるルートで運行しているので、路線図マップは共通です。
【最新マップのダウンロードはここをクリック!】
TS1:GORングラライ〜GWK(薄グリーン)
GORからデンパサール市内を通り、クタ、ジンバランのバイパスを進み、ジンバランの大きな交差点を過ぎてウルワツ方面へ上がっていく。終点は大きな銅像で有名なカルチャーパークGWK。
TS2:GORングラライ〜ヌサドゥア(水色)
GORからデンパサール市内を通り、クタ・セントラルパーク(赤いバスに乗り換えしやすい)や空港の近くを経由、ジンバラン、ヌサドゥアのバイパスを進み、最終はITDCのバリコレクション・ショッピングコンプレックス前のターミナルに止まる。
時刻表も超シンプル
1時間に1本の間隔で運行されています。土日・祝日は平日より1本少ないですね。
赤いバスと異なりGPSが付いていないので、バスの位置検索ができません。この時刻表に載っている途中通過のバス停以外の停留所で乗りたい時には、ものすごくザックリな予測をして、早めに行ってバスが来るまで待つという、とてもシンプルでアナログな方法のみになります。
特にヌサドゥアではしばしば大きな国際会議が開催されるので、バリコレクション前のターミナルは入れなくなることがあり、停留所やルートが変更されたりします。
そういうインフォメーションをバス会社はタイムリーに発信してくれないので、待てども全くバスが来ない…という経験をしたこともありますが、公式インスタグラムには情報が掲載される場合もあります。
ローカル感満載なエピソード
赤いバスと全然違って面白いなぁ〜と思う、青いバスの車内での出来事を紹介!これに笑ってツッコミを入れてくれる人、ぜひ私と一緒に“サルバギタ・ワールド”へ…(笑)
行商のユニークな人々が荷物と共に乗車
バケツ売り、ビーチのお土産物売り、天秤で日用品を売り歩く人、落花生売り…という行商の人々とも乗り合わせる機会がよくあります。車内でちゃっかり販売も!
車内のBGMがザ・ローカルな選曲
ドライバーや車掌さんは自分の好きな音楽をバスの中でかけています。けっこう大音量の時もあって良し悪しはあるのですが、世代を問わず知られているノリノリの歌謡曲がBGMでかかっていることがよくあります。車掌さんもお客さんも大合唱していたりして、その様子に爆笑!
お昼時には道端に停車
普通は停留所以外のところに停車してはいけないはずのバスですが、お昼時に乗車するといつもは止まらない道端へ…車掌さんが降りていきます。なんだろう?と思ってしばらく待っていると、ワルン(屋台)で自分たちのお昼ご飯を調達して戻ってくることがあります。ゆるい〜
初心者OK!バス1日乗り倒しコース
乗り方もわかったところで、実際に青いバスに乗ってバリ島観光に行ってみよう〜!初めて乗る人でも大丈夫、且つ、バリ島の歴史あふれる観光スポットに行けるルートです。
旅行会社の航空券+ホテル込みパックツアーでも代表的なホテル、ヌサドゥアのグランドハイアットに宿泊しているという想定で考えてみました!
【9:30】ヌサドゥアから出発
ホテルから徒歩5分、バリコレクションの正面(ゲートA)にある駐車場がヌサドゥア始発の停留所です。
ここから乗りっぱなし、約1時間半で目的地に着きます。ほぼ終着ターミナルに近いのですが、“スラパティ・サトゥ(Serpati 1)”で降ります。
【11:00】ププタン広場周辺を歩いて観光
降りた場所から10〜15分の徒歩圏内には「ププタン広場」「バリ博物館」「クンバサリ市場」「バドゥン市場」があります。
バリ博物館ではバリの歴史や文化に触れることができます。市場にはバリ土産もたくさん売っているので、交渉して安く買っちゃいましょう!
【14:00】ターミナルGORから乗車
最初に下車した停留所を少し北に行ったところに「クレネン市場」があります。ここは夜市として有名なのですが、周辺には昼間でも開いているワルン(小さい食堂/屋台)があるので、お昼ご飯を食べ、14:00のGWK行きバスに間に合うようにターミナルGORへ徒歩移動します。
【15:30】GWKを観光
パーク内の駐車場が終点です。ガルーダとウィシュヌ神の巨大な銅像があるGWK。エンタメ要素も含まれていますが、バリ舞踊なども鑑賞することができます。
【17:00】GWKからジンバランへ
次はサンセットとシーフードBBQが有名なジンバランビーチを目指します!バイパス沿いに停留所は3つくらいあるので“パンタイ・クドガナン(Pantai Kedonganan)”に行きたいと伝えましょう。
20分くらい乗車するとジンバランエリアに着くので、バス停からはひたすら西向きに約15分歩くとビーチまで出ます。ビーチ沿いにはシーフードBBQのレストランがずらっと並んでいます!サンセットを逃さないようにちょっと急いで〜
食事の後はメータータクシーかGrabでホテルまで帰りましょう。料金はRp. 80,000(約800円)くらいです。バス1日ツアー、制覇!
愛すべきバリ島公共バス
ローカル度かなり高めの公共バス、興味が湧いてきましたか?いろんな意味で気が抜けない、ドキドキの青いバス。私はバスが来た瞬間から“大冒険の始まり”と捉えて、いつも勇者の気分で乗車しています。「何があっても乗り越えてやる!」この気合が大事です(笑)
赤いバスの記事でも書きましたが、公共バスの利用は決して便利とは言えないし、観光客向けではありません。でも、リアルな日常のバリ島を旅してみたいと思ったら、一番気軽に一番安く挑戦できるのは公共バスです。この記事が皆さんの冒険の参考になりますように!
バリ倶楽部のブログは、他にも面白エピソードやローカルな話題を取り上げた記事がたくさん!ぜひ読んでみてくださいね。
※ 内容は2024年2月の体験と情報に基づきます。
カテゴリ
- スマトラ島 (1)
- 基本情報 (33)
- バリ島まとめ情報 (98)
-
バリ倶楽部からのお知らせ (101)
- 日本語ガイド (2)
- オンラインツアー (97)
- バリ島の文化・寺院 (92)
- バリ島観光スポット (64)
- おすすめホテル (24)
- レストラン・カフェ (114)
- お土産・ショッピング (53)
- 海 (6)
- 家族旅行におすすめ (27)
- 女子旅におすすめ (43)
- 社員旅行・団体旅行 (6)
- 環境問題 (7)
- 冒険・登山 (38)
-
夜遊び倶楽部 (19)
- ビーチクラブ (13)
- よく読まれる記事 (11)
- バリ島エリア別 (5)
- レンボンガン島 (128)
- ペニダ島 (38)
- ギリ3島 (40)
- コモド島 (8)
- ジャワ島 (2)
- ブログ (675)
バリ倶楽部おすすめツアー
-
現 地
ツアー 前日午後5時まで予約可能 - ツアーのこと、バリでやりたいこと、
なんでもご相談ください!
日本人スタッフが対応します!