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最終更新日:2017年7月31日
さすけ
バロンダンスは19世紀に始まった踊りだと言われていますが、バロンとランダ自体はバリ島にヒンドゥー教が入る前から存在しているシンボルです。バロンのルーツは中国の獅子舞という説もありますが、全く違うと言う説もあります。バロンはライオンのような容姿をしていて、守護天使と信じられ善の象徴です。一方ランダは恐ろしい顔に牙がついている悪の象徴。バリ島の森などに住んでいる魔物の姿だと信じられています。
バロンダンスは善の象徴バロンと悪の象徴ランダの戦いの物語です。最後のクライマックスにはバロン率いるパティ(Patih)がランダをクリス(Keris)というバリ島伝統の刀で刺し、退治するというシーンがあります。
ランダの強力なパワーによりパティはランダを刺すどころか近寄ることも出来ず、そして更にランダの魔術により、パティ達が魔法にかかり自分の身体を刺してしまいます。これを見たバロンはランダの魔法が解きます。
パティ達の魔法が解けたところでバロンダンスは引き分けで幕を閉じます。少しスッキリしない終わり方ではありますが、これがバロン&ランダ・ダンスのストーリーであり、バリ島の哲学でもあります。バリ島の哲学とは善は悪に必ず勝つことはなく、また陰と陽のシンボルと同じく黒の部分には白い点があり、白い部分には黒点があるということです。
黒と白、プラスとマイナスの部分があるからこそ循環する。善と悪は常に存在するものであり、悪は文字通りにとらえることなく、哲学的に善悪は父母、男女と同等な存在としてとらえています。これがバリ島ならではのコンセプトです。
神聖な舞踊、神様に捧げる踊り。伝統のバロンダンス、ルジャン、バリスなど。
寺院の誕生式や儀式の時に披露する踊り、エンターテインメント要素が半分。ガンブー、ワヤンウォンなど。
直訳すると「見物」という意味の言葉で100%エンターテインメント目的の踊りです。歓迎やおもてなしの踊りも含まれています。ケチャック、レゴンダンスなど。
観光客がバリ島の舞踊を注目するなか、より手軽にバロンダンスを楽しめる為にショー目的のバロンダンスも行われています。神聖なバロンダンスとショーのバロンダンスの見分け方は簡単です。入場料が発生したらショーです。神聖の踊りは一切お金は頂きません。
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