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最終更新日:2017年7月31日
さすけ
ヒンドゥー教の社会における身分制度です。インドでは「カースト」より「ヴァルナ」と呼ばれることが一般的で、バリ島でも色という意味の「ワルナ」や系統という意味の「ワンサ」がより一般的です。
司祭や神聖な儀式を行う高祖。
王様や貴族、政治家や戦士。
商人。
農民、奴隷に近い扱い。
バリ島にヒンドゥー教が伝わったのは2世紀頃だと言われていますが、2世紀から14世紀までのバリ島にはヒンドゥー教の社会にも関わらずカースト制度などは存在しませんでした。カースト制度が導入されたのは14世頃で、ジャワ島から伝わってきました。
当時のインドネシアはマジャパヒットというヒンドゥー教の王国に統一されていました。マジャパヒットの領域はインドネシア全国、マレイ半島、カンボジアまでに渡り、中国やアラブなどと貿易が盛んに行われていて、遠くまでその名をとどろかせていました。
しかし14世紀のマジャパヒットはもうすでに滅びる寸前の状態でした。王様は国民そっちのけで豪遊豪酒三昧。各地では暴動が起きていました。そんなヒンドゥー教のマジャパヒットに不満を抱く人々が増え、徐々にイスラムという新しい教えに改宗する人も増えてきました。こうしてイスラム教の勢力が徐々に強まり、マジャパヒットのずさんな国営によりマジャパヒットが滅びたことは歴史上で知られています。
ヒンドゥー教の王国マジャパヒットが滅びたと同時にジャワ島ではイスラム王国が繁栄しました。しかしバリ島はヒンドゥー教の島のままで、バリ島もイスラム化をしたいとイスラム王国は「名前を伏せたほうがいい方」をバリ島に送り込みました。「名前を伏せたほうがいい方」の父はヒンドゥー教の高層で、「名前を伏せたほうがいい方」は元々ヒンドゥー教でした。「名前を伏せたほうがいい方」は巧みな戦略と頭脳を屈指して当時のバリ島の王様を利用してカースト制度を作りました。
「名前を伏せたほうがいい方」はバリ島をイスラム化する為にはオープンに戦うより、ヒンドゥー教の高層を退ける必要があると考え、「名前を伏せたほうがいい方」の子孫や側近をブラフマナ、貴族や戦士をクサトリア、商人をワイシャ、バリ島の元々の高僧やお坊さんはスードラとしました。
この政策はバリ・ヒンドゥーの反乱やバリ島が再び力を付けないように手かせ足かせをかける政策となりました。スードラのカーストの人々は生活面で色々と限らることがあり不自由が多いです。バリ島では700年たった今もまだその名残が残っているので驚きです!
バリ島の人々の名前は何番目の子供かを名前でわかるようになっています。本当の名前の前に長男長女にはワヤン、二男二女にはマデ、ニョマンやクトゥッとつづきます。実はこれらの名前はカーストが一番低いと言われているスードラのみのルールです。
カーストがブラフマナの人は名前の前に
男性:Ida Bagus(イダ・バグス)
女性:Ida Ayu(イダ・アユ)
カーストがクサトリアの人は名前の前に
男性:Anak Agung, Dewa, Cokorda (アナッ・アグン、デワ、チョコルダ)
女性:Anak Agung, Cokorda(アナッ・アグン、チョコルダ)
カーストがワイシャの人は名前の前に男女ともに:Gusti(グスティ)。名前をみるだけでカーストがわかるようになっています。呼び方もちゃんとあったり、名前だけで呼び捨てにすることは礼儀正しくないとされています。
カーストが上の方、特にブラフマナの方には謙譲語を使う習慣が根強く残っています。今のバリ島の若者は徐々にバリ語の謙譲語が話せなくなっていますが、そういう時は代わりにインドネシア語で話します。
バリ島父系制です。日本と同じく女性が嫁ぎます。稀ですが、男の子供がいない家族が家族寺や家族の存続を守る為に婿養子をもらうこともあります。ここでカーストが絡むと大変です。カーストが上の男性のところへ嫁ぐと、いざというときに自分の親や先祖すら拝めなくなります。ブラフマナの男性はブラフマナの女性と結婚しなさいなど言われたりします。
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