2018.02.28
【 登山日記 】西ジャワのチルマイ山に登ってきました
こんにちは、バリ倶楽部のさすけです。
2018年初登山は西ジャワ州にあるチルマイ山(3078m)です。
西ジャワ最高峰のチルマイ山はこの時期(2月・3月)にしか見れない、火口湖の幻想的な風景で有名です。乾季より雨季の方が人気の珍しい山。
行きかた
バリ島から西ジャワ州の首都バンドゥンは飛行機で1時間45分です。便数が多いので飛行機には困らないと思います。バンドゥンに着いてからが少し大変です。チルマイ山の麓までたどり着くまで車を乗り継いで5時間かかります!長い!!お尻がアツーなります。バンドゥンのバスターミナルからチルマイ山麓の街のバスターミナルまで公共小型バスも往復していますが、今回は車をチャーターして行きました。 バンドゥンの空港でドライバーさんと待ち合わせして、物資やお水など調達してチルマイ山の麓へ。バンドゥンはジャワ島にありますが、部族的にはスンダ族になりますので共通語のインドネシア語以外はスンダ語で話します。イントネーションはバリ語とそっくりですが、全然聞き取れません。でも、柔らかい口調で穏やかなイントネーションのスンダ語は聞くだけで癒されます。 スンダ語なまりのドライバーさんのお話を聞くとバンドゥン空港からまずは4時間かけてマジャというバスターミナルを目指す。そこから更に1時間、トラックの荷台に乗って登山口に着く。登山スタート
登山口は標高1500mある、アプイという小さな町です。地元の人はほとんど野菜農家で山の麓には野菜畑が一面に広がりとても綺麗。結局バンドゥンからここまで6時間かかりました。最速60キロしかスピードださない、安全運転のドライバーさんだとこのくらい時間がかかります。 アプイに着いたのは午後3時。地元の人が経営している山小屋で登山の準備して、コーヒー飲んで準備万端。これから今日の寝どころ、山の5合目を目指して5時間かけて登ります。キャンプ場、5合目
小雨が降るなか、カッパを着てゆっくりと一歩一歩登ったら意外と3時間で5合目にたどり着きました。思うのはどの山登ってもしんどいです。楽な山などないように思います。今後もっと高い山を登る準備のために、今回も3時間一度も休憩しなかった。幸い雨が降っていて、涼しいので体力は温存できました。アマちゃんな僕は4合目からもう既にギブ寸前。登山はメンタルだなとつくづく思います。メンタル弱めです。 日本と違ってインドネシアの5合目は結構適当です。チルマイ山の頂上は7合目ですので、5合目は山の首あたり。雨も止んでユニクロのヒートテックに着替えて、ユニクロのダウンを着て、夕食の準備。南国のインドネシアの登山はユニクロがおすすめです!軽いし、暖かいし、比較的お手頃なのでもう素晴らしいです。残念なのはバリ島進出してないことです。 軽くシリアルバーとチョコをかじって、スリーピングバッグにもぐって寝る。僕の特技はどこでも誰よりも気持ちよく寝れることです。東京でソムリエやっていたころ、飲みすぎて、飲まされすぎてよく路上で寝ていました。真冬の東京でへべれけ路上寝に比べると山のキャンプは色んな意味で天国です。 そういえば言い忘れましたけど、日本より登山道や山事情がワイルドなインドネシアはガイド兼ポーターの力を借りるのが主流です。道を迷うこともなくなる、荷物は20キロまで持っててくれる。山や人によっては料理もしてくれる、テントもはってくれます。今回は仲間7人で2人のポーターをお願いしました。頂上へ
夜中の2時に騒がしい物音で目が覚めました。ポーター2人がアマゾンの部族が変な儀式をしているみたいな声を出していました。どうやらテントの近くにイノシシが接近して食べ物を探しに来たそうです。 頂上へのアタックは3時に予定してたのでちょうどいい時間。また軽くシリアルバーとナッツを食べて出発。 頂上まで1.5時間の道のりでそんなに傾斜もないということなので大分気が楽です。1時間登ったところに【燕の洞窟】があり、湧き水と燕の巣があるという噂の洞窟によりました。洞窟の上の部分から滴り落ちるお水はとても美味しくていっぱい頂きましたが、ツバメの巣は20年前にとあるオランダ人にごっそり持って行かれたそうです。 頂上に着いたのは朝5時。 朝日が徐々に昇り、空のグラデーションがとても綺麗です。 2月と3月にしか起こらない現象。チルマイ山の火口湖がターコイスブルー!! チルマイ山は火山です。風向きによっては火口から硫黄の匂いが漂います。 がっつり撮影会してから、バリ式のお祈りをして下山しました。下山
頂上から登山口までの下山は3時間かかりました。 下山道でいろんな動物とあいました。 ジャワルトンというサルです。顔の部分は少し灰色ですが、全身真っ黒。このサルは西ジャワの森などで生息していて、標高限界が3500mまでなので低地から山地にかけて広く分布しています。 タイワンツグミ。 このツグミはチルマイ山の名物です。この鳥は迷子になった登山者の道しるべになるらしい。登山中に道を失ったら、この鳥が正しい道へと案内してくれるという都市伝説があります。 あっという間に下山して、いっぷくしてすぐにマジャのバスターミナルに戻りました。 ここでもう一つチルマイ登山者の名物があります。 イェティさんのナシチャンプル。西ジャワ料理の味付けは結構バリ島と似ていて、辛くてスパイシー。基本少し甘めのジャワ料理と違ってめっちゃ美味しいです!ここのナシチャンプルはご飯からおかず全てセルフサービスです。ご飯とおかずてんこ盛りで100円です。ご馳走様でした。 お腹がいっぱいになって、疲れて、バンドゥンへの車中は全員爆睡。今回も楽しい登山旅でした。バリ倶楽部の登山ツアー
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