バリ島&レンボンガン島の青空ギャンブル?宗教行事?闘鶏場を見学
2015年7月23日
闘鶏場と言っても毎日鶏を戦わせているわけではなく
何か宗教的に特別な日に闘鶏が行われるそうです。
この日は、ガルンガン(迎え盆)だったので闘鶏が行われていました。
元々は、魔物に血を捧げて祭事の邪魔をしないようにする意味があり
戦う雄鶏たちは足に小さいナイフを付けて血を流しながら戦います。
その小さなナイフのことをバリ語でタジ(taji)と言い
闘鶏を意味するバリ語タジェン(tajen)の語源になっています。
僕が以前ガイドから聞いた話しでは、
祭事の時に人が神様に舞を捧げるのに対し
鶏の戦う姿を舞に例えて魔物に捧げると言ってました。
全てのバランスを重んじるバリ島文化の発想ですね。
鶏を睨めっこさせて闘志を煽っているところ
ただ、現在の闘鶏はギャンブル性が強く
闘鶏場に集まる男たちはガッツリお金を手にしてやってきます。
勝負は死ぬまでもしくは、重症で再起不能になるまでが基本のようです。
動物愛護団体の人が見たら叫び出しそうな光景ですが、
負けた鶏はチキンスープになって美味しく食べられるそうなので、
無駄死にと言うわけではないようです。
他の国の闘鶏では戦う前にドーピングを打つので、
勝負に負けても肉を食べることができず普通に棄てられるそうです。
それこそ死んでも死にきれない想いでしょう。
バリ式ルーレットに集まる男たち
そして、闘鶏とセットで行われることの多いギャンブルが
ボラ・アデェル(bola adil)と言われるバリ式ルーレット?
なんだか見た目が子供のオモチャみたいですが、
飛び交うお金はびっくりするような高額です。
見ての通り、赤、緑、黄、黒の4色それぞれに
三角、丸、十字の3型があり計12個のマークに賭けることができます。
それぞれに数字が振ってあり、
賭ける人は数字を言いながら丸めた紙幣を投げ込みます。
隣り合わせの数字、斜め隣りの数字に渡って賭けることもできます。
そして15分置きくらいの間隔で写真左下の盤に球が投入されます。
それぞれのマークの真ん中が少し窪んでいるので、
球が転がって最終的にどこかのマークに落ち着くシステム
これは単純なので見ているだけでも理解できて面白かったです。
特に掛け金を慣れた手つきで扱う胴元の人たちの動きがカッコ良く
バンバン投げ込まれる紙幣を迷わずキッチリ動かしていました。
写真左にあるカーキ色のバックは、お札がパンパンに詰っているはずです。
15分に1回の賭けで動くお金は素人目で見ても日本円の1万円相当
1食100円前後のバリ島の物価から考えると凄い額ですね。
この日は島中で夫婦喧嘩が勃発することと思います。
強者になると闘鶏 ⇒ ルーレット ⇒ 闘鶏 ⇒ の繰り返し
休む間もなく行ったり来たりの人がいました。
簡単な屋根が用意されているのでタイトルの「青空ギャンブル」は間違いですね。
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