リゾートホテルが原因??バリ島水不足の現状
2015年11月30日
こんにちは、バリ倶楽部のキコです。
風向きをみると、ちょっと前から雨季に入っている感じがなんですが、
なかなか雨が降りませんね・・・こないだ降ったのも気まぐれだった様子
毎年この時期になるとジンバラン地区に住んでいる方から
「今年の断水状況」が面白おかしく報告されます。
何時間ではなく、何週間、何ヵ月間の単位で水道水が出なくなるとか
その方は日々修行を積んで節水のノウハウを身につけたらしいです。
面白おかしく語らないと、やってられない状況ですよね?
僕が住んでいるレギャン地区は、なんでか知らないけど断水になりません。
「断水中の人は大変だなぁ」と思いつつ気楽に生活していましたが、
最近ちょっと他人事ではなくなってきました。
ミネラルウォーターが売ってないんです。
正確にはガロンと言われる19リットルの水の在庫不足
いつもはミネラルウォーターやプロパンガスの問屋さんで買ってるんですが、
最寄りの店も無い、次の店も無い、その次も・・・飲み水のガロンが無い
あれ?これはおかしいぞ?と、感じた時にはどこの店も売り切れ
嫁さんが一回り小さいボトルなどを買い占めてきてなんとかなってます。
でも、このままガロンの流通が止まったままだと、
ミネラルウォーター自体が買えなくなりそうで不安になってきました。
そこで、バリ島の水不足について調べたところ
飲み水どころではなく井戸水までもが不足しているそうです。
特に水不足が深刻な北東部では農業用水まで不足している。
井戸水や農業用水はバリ島の人にとって生活に欠かせない生命線
水不足の原因として、雨が降らない、インフラ整備の遅れなどもありますが、
最も印象に残ったのは、観光業の発展による地下水の使用です。
近年のリゾートホテル急増で、地下水の消費量が激増し
バリ島南部リゾートエリアの地下水が無くなりつつあるんです。
ヌサドゥア方面から出勤しているスアルタの話しでは、
「断水が当り前で、地元の人は本当に大変な思いをしている」そうです。
ミネラルウォーターが無いと騒いでいる場合じゃありませんね。
この先、雨が降ったからと言って直ぐに地下水になる訳じゃありません。
観光業発展による水不足は年々深刻になっていきそうです。
「水を大切に」と上から物申す気持ちはないのですが、
慢性的な水不足の現状を全く理解していなかったので、
今回はブログにしてみようと思い立ちました。
直接の問題解決にはなりませんが、
一刻も早く雨が降らないと農家の方々が困ります。
今日の夜にでも恵みの雨が降りますように!!
では、また
バリ島日本語ガイドのプロフェッショナル集団!!
サンゴ礁の海でシュノーケリングするならバリ倶楽部
バリ倶楽部WEBマガジン
毎月10日、20日、30日はバリ島を感じる日