【世界遺産】キンタマーニ高原深掘りツアーを大解剖【ユネスコ世界ジオパーク】
バリ島からこんにちは!旅することも好きだけど、旅の計画を立てることはもっと好き、ゲストライターのこなつ(@origami_batik_bali)です。
さかのぼること2年前、コロナ禍の中でもバリ島らしさを発信する楽しいオンラインツアーを打ち出していたバリ倶楽部。
その時にも注目だった キンタマーニ高原深掘りツアー がなんと今回、常設の新ツアーとしてスタートしました!これは行ってみるしかないでしょう〜 ということで、エコガイドの尾島さん&日本語ガイドメンバーと一緒に旅してきました!
ツアーの流れ
このツアーがスゴいのは “キンタマーニ高原って景色がいいね〜” だけで語れる場所ではない!というポイントがバシッと詰め込まれているところ。
なぜこの景観ができたのか、どうしてユネスコ世界遺産に認定されたのか、その答えを体感しつつ、真っ黒な溶岩の荒野まで足を伸ばしてしまうんです!
ツアーの流れはこちら。
① ジオパーク博物館を訪問
② ウルンダヌ・バトゥール寺院を参拝
③ 地元料理ムジャイール・ニャッニャッのランチ
④ トルニャン村の風葬墓地を訪問
⑤ バトゥールのカルデラ火山灰ウォーク
⑥ キンタマーニ産コーヒーのカフェで休憩
料金や詳しいスケジュールはツアーページをチェックしてくださいね!
ユネスコ・ジオパークって何?博物館で学ぼう
香港の渦巻き線香みたいなデザインの建物が「バトゥール・ジオパーク博物館(Museum Geopark Batur)」。
このエリアは世界ジオパークに2012年に認定されました。世界的に価値のある土地、そこに根ざしている文化や地域性を保全し、教育やツーリズムに生かして持続的に活性化していこう!というユネスコのプログラムなんだそう。
中に入るとキンタマーニ高原のジオラマが!「今、私たちはどのあたりにいるのかな?」山の名前、位置、カルデラ湖の場所が一目瞭然。
博物館と言えば小学校の社会科見学を思い出しますね(笑)「もうここに来ただけで夏休みの自由研究はバッチリだね〜」というくらい、地球規模の話から、バリ島が形成されていく図、バトゥール山の噴火の地盤沈下の映像解説など、ガイドさんがしっかりポイントを押さえて展示物を説明してくれます。
バリ寺院が合体?伝説の女神にまつわるウルンダヌ・バトゥール寺院
次に向かったのは、有名かつキンタマーニ高原の重要なお寺「ウルンダヌ・バトゥール寺院(Pura Ulun Danu Batur)」。
寺院参拝のためのサロン(腰巻)一式はちゃんとガイドさんが準備してくれているので、自分で持ってくる必要はありません。このエリアは道端での押し売りもなかったです。
バトゥール湖の女神、バンリの王、中国から来た王妃にまつわる伝説の物語を聞きながら、寺院を参拝します。境内には中国寺院も。歴史的に中国との関わりが深く、この地域に住んでいる人々はどことなく中華系の顔立ちなのです。そんな観察も楽しい…!
この寺院はバトゥール湖の女神を祀る寺院。元の寺院は17世紀から存在していたのですが、1917年のバトゥール山の噴火により破壊。その後、この場所に寺院は移転し、建物は1926年に再建されたものだそうです。
そうやって移転された寺院は一つではなく、噴火によって溶岩の下に沈んでしまった村にあった寺院がこの場所に集めて建てられているという、ここは寺院の集合体なのです。ほら、見渡せばあっちにもこっちにも寺院。めちゃくちゃ特殊ですよね…
ローカル飯、最高!湖の養殖魚のバリ料理でランチ
博物館で勉強したし、お寺にお参りしたし、そろそろお腹が空いてきました!尾島さんもガイドさんも「ここの店が一番美味しい!」と今日一番の笑顔で言う、キンタマーニの地元料理ムジャイール・ニャッニャッ(Mujair Nyat Nyat)を食べに行きましょう〜
湖で養殖しているテラピアという淡水魚を油で揚げて、その後、スパイスいっぱいの鍋で煮込んだお料理です。「ムジャイール=テラピア」「ニャッニャッ=汁がなくなるまでしっかり煮込む」という意味らしいです。サンバル(唐辛子のソース)をつけなければ、そんなに辛くはありません。
バリ料理のスパイスがお腹に合わないという方は、西洋料理のメニューもあるレストランへご案内しますので、ご安心を。
トルニャン村って知ってる?風葬の墓地へ
お昼ご飯とバトゥールの景色に満たされたら、さらに湖の方へ降りていきます。このツアーのハイライトのひとつ、トルニャン村の風葬墓地へ移動しますよ!
海じゃなくて山に来ているのに、ボートに乗るっていうのも面白くないですか?
風葬とは、ご遺体を香木の下に安置して、風の吹かれるままに自然に還すというこの地域伝統の埋葬です。詳しくはこちらのブログをどうぞ!
バトゥール山の麓へ!カルデラの溶岩地帯を歩こう
まだまだ終わりではありません!次はウォーキングですよ。バトゥール山の麓、真っ黒な荒野へ進みます。「いやいや…ここって教科書で習ったあの“カルデラ地帯”だよね?そこを歩けるの?!」これはかなり貴重な体験ではないですか〜
全てマグマが冷えて固まった溶岩石(玄武岩)ですね。石を拾ってみると細かい穴が空いていて、軽いです。
すごい風景…これも絶景!しかもたった100年前には、人々が暮らす村がここにあったんです。想像するとタイムスリップした気分になりました。
ツアーの前半で参拝した、ウルンダヌ・バトゥール寺院が元々あったであろう場所にたどり着きました。
ちなみにこのオレンジの丸のあたりが現在の寺院が建っているところ。
高低差はないですが、40〜50分ほどゴツゴツした石の上を歩きます。トレッキングシューズほどしっかりしたものでなくていいですが、スニーカーやレジャー用サンダル(足を固定するバンドがあるタイプ)を履いてきた方が良いと思いました。
キンタマーニ・コーヒーで一息!最後は高原の景色を堪能
さてさて、たくさん歩いてお疲れ様でした!最後は美味しいキンタマーニ特産のコーヒーをいただきましょう!
カフェのテラス席からの景色は言わずもがな…癒されますね。うん、来てよかった…
今回いただいたのは、キンタマーニ産のオーガニック・コーヒー。こちらのカフェは農園も持っていて、そこで栽培して豆を焙煎したものをお店で出しているそう。コーヒー豆も販売しているので、自分のお土産用にも購入できます。
旅のまとめ
キンタマーニ高原深掘りツアーの旅ブログ、いかがでしたか?
やっぱりバリ倶楽部のツアーは、一般の観光ツアーとは一味も二味も違います!尾島さんは“オタク向けツアーを作ってしまったよ…”なんて呟いていましたが、そんなことはありません(笑)学んで観て食べて冒険できる、誰かにオススメしたくなる面白ツアーでした!
旅をするのは、知らない場所に行って、知らないことにワクワクしたいから、ですよね!未知なるバリ島を見に行けるツアー、冒険と魅力にドキドキする時間、ぜひ出かけてみてください。お問い合わせをお待ちしています!
※ 内容は2023年7月の体験と情報に基づきます。
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