【バリ島風葬の村】バリ倶楽部の日本語ガイドとトルニャン村を見学しました
こんにちは!独立記念日を祝するの旗がひらひら青空に映えるバリ島から、ゲストライターのこなつ(@origami_batik_bali)です。
先日、バリ倶楽部のガイドさんたちの現地視察に同行させてもらい、バリ北東部のトルニャン村に行ってきました。
トルニャン村とは、原住民バリアガの人々が暮らし、世界的にも珍しい「風葬」の伝統が今も続く、キンタマーニ高原バトゥール湖畔の村です。
キンタマーニ高原は何度も行ったことがありますが、トルニャン村は一人で行けるような場所ではないので、私も興味津々で出かけてきましたよ!
参加したツアーはこちら:風葬の村訪問も!キンタマーニ高原深掘りツアー
場所とアクセス方法
トルニャン村(Trunyan Village)は、キンタマーニ高原のカルデラ湖であるバトゥール湖の東岸に位置する村です。空港のある南部エリアからは車で片道約2時間半。ここまでタクシーを利用するのは流石に…なので、交通手段は1日貸し切りカーチャーターとなります。
湖の対岸に写っているのがトルニャン村です。(水色の矢印のあたり)
この村は原住民バリアガの村として知られています。が、東部のトゥガナン村のような純血を守るしきたりは今はなく、トルニャン村の人と結婚して家族となった村外の人々も暮らしています。
そして、この日訪ねた墓地は、生活圏の村のエリアからはだいぶ離れた場所でした。(オレンジ色の矢印のあたり)
村の丘の上を車で回っていく陸ルートもあるそうですが、最終的に墓地に行くには湖側から上陸しなければならず、温泉で有名なトヤブンカを通過して、ボートで渡るルートで行くのが普通だそうです。
重要!ボートの確保
これが村で決められた、観光客向けのボート料金表です(2023年7月現在)。
乗船人数 | 国内観光客料金 | 外国人観光客料金 |
1名 | Rp. 703,000 (7,000円) | Rp. 733,000 (7,300円) |
2名 | Rp. 725,000 (7,300円) | Rp. 785,000 (7,900円) |
3名 | Rp. 747,000 (7,500円) | Rp. 873,000 (8,700円) |
4名 | Rp. 769,000 (7,700円) | Rp. 889,000 (8,900円) |
5名 | Rp. 791,000 (7,900円) | Rp. 941,000 (9,400円) |
6名 | Rp. 813,000 (8,100円) | Rp. 993,000 (9,900円) |
7名 | Rp. 835,000 (8,400円) | Rp. 1,045,000 (10,500円) |
ちなみにこの料金はボート1隻の往復の金額です。乗船人数によって高くなるんですね。
今回は5名で利用したので、941,000ルピア(約9,400円)でした。一人あたり 往復 188,200ルピア(約1,800円)です。意外と高いな…。
しかし、この船着場の料金所に着くまでに、値段交渉の嵐が降りかかってきます(汗)まずは村に入るところの検問ゲートで呼び止められ、その後も駐車場に停まった直後から数名に声をかけられました。
ガイドさんが「もう予約してあるから!」と断っても、諦めず話しかけてくる… 私もお土産売りのおばちゃんに取り囲まれて、大人気になってしまいました(苦笑)
ガイドさんが事前に手配してくれていたから、正規料金で乗船できたものの、これを普通に観光で来て自分たちで交渉しないといけないとなると難しいな…と感じました。
湖を進め!ボートで墓地まで移動
なにはともあれ料金を払って、予約していたボートも準備され、いざ桟橋から乗船です!ライフジャケットも貸し出しありです。ちなみにこの桟橋は新しく建設されたばかり。まだ手前は少し工事をしていました。
ボートはいつも同じ船頭さんではないそうですが、こんな感じのモーター付き小舟。今日は天気が良かったので風も快適でしたが、曇りやお天気が不安定な時期は、ボートに乗っている間、かなり寒そうだと思いました。ジャケットやウィンドブレーカーなど、羽織るものを持ってきておいた方が良さそう。
船での移動時間は25分くらい。これから墓地へ行くんだから厳かな気分になるだろうと思っていたのに、ボートツアーの水しぶきとバトゥール山の雄大な眺めに「来てよかった〜!」と大感動でワクワクしてしまったのは、ここだけの話…
静か…巨大な香木の下の風葬墓地
前方に船着場が見えてきました!
こちらも整備されていて、きれい。うっそうとした下草の生えた場所を想像していたのですが、足元が悪いところは全くありませんでした。
湖側から見た風葬墓地の外観。船着場から本当にすぐで、歩いて1分もかからず… 墓地に入る時にはもちろん露出が多い服装は控えた方がいいですが、特にバリの正装やサロンを巻く必要はないようで、そのまま船頭さんとガイドさんが中へ案内してくれました。
そして、墓地はこんな様子。そんなに広くはないです。
右手にあるのが巨大な香木「タルムニャン(Taru Menyan)」。中央の三角の形の木枠の下にご遺体が安置されています。左側手前には朽ち果てた木枠やいろいろが山積みになっているのですが、肉体が自然に還った後の人骨のかけらも移動されていました。
訪ねた時には10体ほどのご遺体が並べられていました。少し近くまで行って様子を見させてもらいましたが、ほとんどもう姿はなく…着ていたバリの正装の服や足元にサンダルが残っている感じでした。
ここがいっぱいになったら、風葬されて時間が一番経った方から移動するそうです。頭蓋骨は香木のすぐ裏の安置所へ。
ちなみにこの墓地は、既婚者で寿命まで生をまっとうした方々の場所だそう。未婚者と子ども、自殺や事故で亡くなった方の墓地の場所はそれぞれ別にあって、そちらも風葬ですが外部の人は入ることができないとのこと。
タルムニャンの大木。「タル=木、ムニャン=良い香り」という意味で、トルニャン村の名前の起源となっています。本当に大きくて立派…何百年もこの場所で、亡くなったたくさんの人たちを見守ってきたんだなぁと見上げました。
特別な木の香りはしなかったですが、ご遺体の近くに行っても嫌な臭いはしなかったので、ガイドさんの説明通り、やはりこの木が浄化しているのかなぁと思いました。
別の場所の風葬墓地
「なぜトルニャンでは風葬をするようになったの?」
「お葬式はバリヒンドゥーと同じ方法?」
「もし私がトルニャン出身の人と結婚したら、外国人でも風葬されるの?」
…そんな質問をガイドさんにしながら、帰りのボートへ。(その答えはぜひツアーに参加して聞いてみてください!)
そして帰りの乗船中、船頭さんが教えてくれたのが、別の墓地。
タルムニャンの墓地を出て約3分後。ここが未婚者と子どもの墓地。
そして更に15分以上。もう見てもほぼわからないですが、このあたりが自殺や事故で亡くなった方の墓地。
ちなみにご遺体を安置する儀式は、村の人々だけしかいない夕方の時間帯に行われるそう。
トルニャン村に行ってみた感想
湖の畔の森の中の風葬墓地、全然おどろおどろしい感じはなく、特異な印象も意外となかったというのが、正直な感想でした。風葬は字のごとく、風に吹かれて最期は土に還っていくという、すごく自然の摂理にそった埋葬の形だと私は思いました。
そんな風習をずっと続けているトルニャン村に行く機会は、普通の観光ツアーではまずないでしょう。あの場所、あの空気感はやっぱり実際に行ってみて肌で感じてほしいなぁと思うのです。
トルニャン村に専門ガイドと一緒に行けるツアーがあるのは、バリ倶楽部だけ!ぜひ参加してみてください!
※内容は2023年7月の体験と情報に基づきます。
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