こんにちは、
現地ツアー会社バリ倶楽部のキコです。
今回は、レンボンガン島宿泊ツアーでナイトシュノーケリングしながら魚突きを見学したお話しです。
もともとツアースケジュールに
「地魚BBQ&星空観賞」ってのがあるんですが、先日はその地魚調達に同行してみました。星空も夜光虫も物凄くキレイだったんですが、それ以上に地元漁師ワヤン・アテンの技に感動する特別な体験だったのでご紹介します。
目次
- 魚突きのフィールドと時間帯
- 魚突き見学とナイトシュノーケリングの魅力
- レンボンガン島のワヤン・アテン
1 魚突きのフィールドと時間帯
|
レンボンガン島マングローブポイント
|
上の写真のボートが並んでいる辺りが水深3m程で、もう少し沖の青が濃く見える辺りは水深5m程です。丁度ツアーでご案内しているのと同じフィールド。今回の魚突きも水深3m~5mでやってました。(魚突きをしたのは夜です)
|
水深5mの海底の様子
|
|
テングハギモドキ
|
狙う獲物はテングハギと、テングハギモドキ。レンボンガン島民の間ではタバサンと呼ばれ、観光客向けにはジャケットフィッシュとして紹介されています。この魚は昼行性で日中のシュノーケリングでも見れますが簡単には近づけません。そこで寝込みを突くため日没後に漁が行われます。
2 魚突き見学とナイトシュノーケリングの魅力
|
水中銃のチェックから
|
魚の寝込みを突くこと、銛ではなく水中銃を使うことは人間の方があまりにも有利なので、魚突きにこだわりがある人は夜間の漁や水中銃の使用を避けるそうです。
ぶれ難い水中銃に比べ、銛の場合は真っ直ぐ突くだけでも難しいそうです。(因みによゐこの濱口は銛を使ってます)
ワヤンも「夜に銃を使えば誰でも突けるよ」と言ってました・・・が、ゴムを引っ張るだけでも凄い力が必要なので誰でも使えるわけではありません。
|
ウェットスーツを着用
|
装備は簡単。マスク、フィン、防水の懐中電灯と、念のためウェットスーツ。ボートを操作するキャプテンと2人1組で漁に出ます。
|
懐中電灯の光でボートキャプテンに指示を出す
|
真っ暗な海上で何を目印にしているのか全くもって不明ですが、「あっちだ!!こっちだ!!もう少しそっち!!」といった感じでキャプテンに指示を出します。
|
あっここら辺で良いかな
|
「そんじゃ行ってきまーす!!」ってドボンしてから30秒後に響いた
「獲ったどぉーーーー!!」の叫び声。もうあんまりにも早すぎて僕もお客様もポカーンです。僕らが準備している船上に投げ込まれた魚は40cm超え!!
「おっしゃー次いくぞー!!」 → ブクブク → 「獲ったどぉー!!」 → ブクブク → 「獲ったどぉー」 → ブクブク → 「獲ったどぉー」・・・繰り返し
|
次々に投げ込まれる魚たち
|
百発百中??ワヤンが潜る度に魚がボートに投げ込まれます。ここら辺でポカーンだった僕も我に返り海の中へ、目が慣れてきて流れの速さが分かったタイミングでお客様も入水。
お互いにフィンの周りでピカピカしている夜光虫を見て感動。満天の星空を見上げて感動・・・真っ暗だけど真っ暗じゃない。懐中電灯の光を消すと更に夜光虫が良く見えました。この夜は魚突き見学がメインだったんですが、改めてナイトシュノーケリングしたらいろいろな発見がありそうです。
魚突きも、魚を見つけて突く瞬間までの全てを見ましたが、素人には魚を見つけることすら難しいです。それと魚は寝てるって話しだったけどちゃんと泳いでました。僕が追っかけると逃げるのにワヤンが追っかけても逃げません。なんかコツがあるんですね。
結局1時間弱の間で突いた魚は18匹。魚を見つけて突く命中率は90%超えだったと思います。
|
これからBBQされる魚たち
|
新鮮な魚を海の家に持ち帰るとBBQの準備ができていました。
|
ココナッツの殻でBBQ
|
|
・・・美味すぎて食後の写真しか残りませんでした
|
最近は「お魚が切り身で泳いでる」と思っている子供もいるらしいですね。スーパーで売られている姿で泳いでいると・・・そんな馬鹿なと思ってたんですが、実際に生きた魚を獲って食べるまでを目の当たりにして、最近の子供を馬鹿にできないなぁと思いました。
魚が海で泳いでいるのは知っているけど切り身になるまでの過程は知らない。自分も最近の子供と大して変わりません。肉も魚もそうですが命を食べるってことについて、バリ島に移住してから常々考えさせられます。
レンボンガン島のワヤン・アテン
ナイトシュノーケリング&魚突き見学を案内してくれたワヤン・アテンの紹介です。
このブログにも度々登場しているので知ってる人もいると思いますが、「僕が尊敬する3人のインドネシア人」の中の1人です。
とりあえず年間360日は仕事している生粋の働き者。常に胸を張って早歩き、思考の時間は短く指示は的確、レンボンガン島マングローブ村で海の家(ワルン・プレマ)を経営しているオーナーさんです。
ちょっと昔話をすると、ワヤンが生まれる前に両親がスラウェシ島に移住したので、彼自身は生まれも育ちもスラウェシ島。今から15年前に初めて親の出身地であるレンボンガン島に訪れたそうです。
内陸で育ったワヤンにとって大量の魚が泳ぐ島の海は刺激的だったようで、泳ぎを覚えるまでは自動車のタイヤチューブを浮輪代わりにして独学で魚突きを学んだそうですよ。やっぱり凄いなぁ気合いが違う。
・・・っと、こんな感じの昔話しを聞けるのが僕にとって宿泊ツアーの楽しみだったりします。
その話しの中で「尾島(バリ倶楽部社長)と一緒に仕事ができて本当に良かった」と言ってました。その当時はワヤンも尾島さんも駆け出しの状態で、お互いに持ちつ持たれつの助け合いで成長してきたそうです。(←僕の知らないバリ倶楽部の歴史)
この絆はスタッフに受け継がれ今も健在ですよ。バリ倶楽部の
「レンボンガン島の潮の流れと安全対策」でも、最も大切なのは島民とのパートナーシップと紹介しています。
なにはともあれ、ワヤンと仲間たちがいなければバリ倶楽部のレンボンガン島ツアーはありません。ナイトシュノーケリングも、魚突き見学もできません。
「他ではできない体験ができるバリ倶楽部ツアー」やっぱりその体験はパートナーあってこそですね。
さて、なんとなくまとまりましたので、今回はここまでにしようと思います。レンボンガン島についていろいろと興味がある方はお気軽にご相談くださいね
ちょっと質問フォーム
では、また