バリ島総本山、ブサキ寺院での儀式に参加しました
2017年12月4日
こんにちは、バリ倶楽部のさすけです。
先日12月3日、23寺院の複合的な総本山であるブサキ寺院のキドゥリンクレテッグ寺院で年に一回の儀式があったので行ってきました。
ブサキ寺院
ブサキ寺院はアグン山の麓にあるバリ島の総本山です。バリ島の始まりの地でもあります。ブサキ寺院の本殿の周りには23寺院あってバリ島の人でも把握できないほど色んな寺院があります。ブサキ寺院の本質はバリ島で一番神聖な山とされているアグン山を崇める寺院です。そのブサキ寺院の本殿より南に位置しているキドゥリンクレテッグ寺院の儀式に行ってきました。
キドゥリンクレテッグ寺院
アグン山の火山活動は目視できる範囲では以前より落ち着いているように見えますが、警戒レベルは下がっておらず火口から半径8~10キロまでは立ち入りしないように呼び掛けています。ただしこの日はキドゥリンクレテッグ寺院での儀式がありますので、参拝者は立ち入りを許可されました。
こちらの寺院で祭られているのはブラフマ神です。ブラフマ神は創造や火の神様と言われています。そしてこの年に一回行われる儀式は地球の「火」や「熱」の神様であるブラフマ神を崇拝する儀式で自然の「火」や「熱」が常にバランスが保たれ、地球での創造が継続でき豊穣や繁栄、生物の健康を祈る儀式です。
アグン山の火山活動もあり、色んな意味で注目された儀式でした。県知事など参拝者100人程集まり、儀式は無事執り行われました。今回はいろんな方の話が聞けて良かったです。
何より地元農家の方が「今回のアグン山が噴火した期間中にずっと雨が降っていたので、家畜や畑の被害は最小限にとどまりました。家畜の一時避難所もありますが、雨のおかげで凄く助かりました」という話が凄く印象的でしたし、こういう状況の中バイクに一杯の家畜の餌を乗せて働いてます。バリ島の農家さんは本当に素朴で勤勉というイメージはありますが、それうえタフですね。
バスキアン寺院
キドゥリンクレテッグ寺院での儀式が終わったあと、本殿の手前にあるバスキアン寺院と本殿でお祈りしました。バスキアン寺院もあんまり知られていないですけど、実は最も大事な寺院という話も聞けました。バスキアンという言葉もブサキという語源であり、一番核の寺院です。
バスキアン寺院は一番最初にあった寺院とされていて、バリ島を初めて開墾したマルカンデヤ大師が最初にパンチャダトゥというお供え物を埋めた地点がこの寺院にあり、そのお供え物を埋めたこのによって「無事」バリ島を開墾する許可を得たそうです。
マルカンデヤ大師はその地をそのまま「無事(バスキ・バスキアン)」となずけました。時間とともにバスキがなまってブサキになったそうです。
現在、バリ倶楽部のブサキ寺院ツアーはクローズしていますが、オープンしましたら是非ともバスキアン寺院と本殿の更に奥の一番高いところの本殿まで皆様と参拝できたらなと思っております。