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レンボンガン島のマングローブ
2018.02.08

【 レンボンガン島 】マングローブをとおして学んだこと

こんにちは、バリ倶楽部のさすけです。 僕がバリ倶楽部に入社してから早4年たちます。入社した当初は自然のことやマングローブのことなんてほぼゼロの状態でした。僕は5歳からバリ島に住んでいて、バリ育ちですが、レンボンガン島には行ったことなかった。レンボンガン島には素晴らしいマングローブ林や綺麗なサンゴ礁があるなんて全く知らなかったです。 小さいころは空港周辺のマングローブ林に入り、友達とオオトカゲを狩りに行ったことは多々あったものの、そこがマングローブ林であったことも知らなかったです。 現在も自然のエクスパートというわけではないんですが、4年前に比べたら自然に対する見方や考え方がまるっきり違います。バリ島に住んで、バリ倶楽部で働きはじめてからいろいろ学びました。 lembongan-beach-view

レンボンガン島のマングローブ

レンボンガン島のマングローブ林の面積は200ヘクタールあって(東京ドーム40個分)、一部しか探検できないほどマングローブの木が密集しています。その狭い迷路のようルートを手漕ぎの小船やスタンドアップパドルで探検するのが、レンボンガン島のマングローブの楽しみ方。 現在もレンボンガン島のマングローブ林の周辺には小さな村があり、住んでいる人がいます。地元の人はマングローブ林のことを【ラワ(rawa)】といいます。バリ語で沼地という意味です。 昔はマングローブの木を炭にしたり、建物の材木にしたりしました。現在は保護地区になっていますので、伐採してはいけません。 レンボンガン島マングローブ探検 地元の人のお話によると、昔からマングローブ林は神聖な森と言われていて、マングローブ林を見下ろしてしまう2階建てはNGです。許可なくマングローブ林で狩りや魚釣りもNG。マングローブ林には妖怪や魔物が住んでいるといわれています。マングローブ周辺で2階建てを建てようとした住民がものすごく大きな黒い妖怪に襲われたという話もあります。また、マングローブ林の中はワニの妖怪の住処という都市伝説もあります。

マングローブとは

簡単に言いますと、海水でも育つ植物の総称です。熱帯や亜熱帯地域の満潮になると海水が満ちてくるところ(潮間帯)に生えている植物のことをマングローブと呼びます。 lembongan-mangrove-cruise 干潮と満潮がある関係で塩分濃度が常に変わる環境で生きる。打ち寄せる波や潮の流れに耐えなくてはいけない。干潮時に根っこまで太陽にさらされ、満潮時は一気に冷やされ、気温が不安定。このような過酷な環境で生き残るためにいっぱい工夫して、進化してきました。 塩分問題を解決するために海水を濾過する。波、強風や潮の流れで倒れないように根を深くではなく、浅く広くのばす。太陽光を適量に吸収するため、葉の向きや位置を工夫したり。生きるための真水を確保するためにエネルギーをかなり消費するため、省エネで工夫しなくてはならない。 マングローブは過酷な環境に順応して、乗り越え、生き残る。マングローブの先祖は陸の植物だと言われています。陸での競争力はとても激しいので、長い年月をかけて徐々に河口や浜辺に移動したと言われています。誰も手を付けていない、考えていない、あえて過酷な環境に飛び込んで、工夫を重ねる。今は潮間帯で生きれる植物はマングローブしかいない。 lembongan-mangrove-forest

マングローブと周辺の生き物

マングローブの木の下は泥だったりします。その泥で暮らすカニがいて、その一つはシオマネキというカニです。シオマネキは泥に含んでいる微生物を食べているんですが、落下したマングローブの葉や種も食べます。マングローブの種はシオマネキのハサミでチョキチョキされることによって刺激され、より頑張って根付こうとします。 シオマネキは潮が一番満ちている時期に一斉に産卵します。何千万匹のシオマネキが一斉に何億個もの卵を産卵します。同じ時期に色んな魚がシオマネキがいるマングローブ林に来て産卵します。生まれたての稚魚はシオマネキの卵を食べて食料を確保します。 マングローブ林にはこのような共生や片利共生(一方利益を得る、もう一方には利害が発生しない)が無数に存在します。バランスの取れた食物連鎖が良い循環を生み出しています。

マングローブを通して学んだこと

マングローブや自然を勉強するためにバリ倶楽部が縁のあるマレーシアのランかウィ島に何回か行かせていただきました。そこでイリシャドさんというナチュラリストから色々学びました。 irshad-ojima-naturalist 彼は経験豊富なナチュラリストで動物、植物、地質学、あらゆる自然のことに詳しいかたです。TEDなどでスピーチされたことがあって、かなり興味深いです。 皆さんチャールズ・ダーウィンはご存知ですか?ダーウィンは19世紀に活躍した、進化論を提唱した人物だと言われています。彼の進化論に続いて【敵者生存(SURVIVAL OF THE FITTEST)】というフレーズも有名です。【適者生存】はダーウィンの言葉と言われていますが、実は彼の言葉ではなく英国の哲学者、社会学者ハーバート・スペンサーの言葉です。 この【適者生存】というフレーズは当時(今もそうかもしれない)植民地や占領、他民の征服を正当化するために【強者生存】とすり替えられていました。強い者が勝つことを提言することによって、自然も占領や植民地を正当なものとしているという企みです。【弱肉強食】というフレーズもそうかも知りません。 でも、ダーウィンが提言したのは【一番強いものや一番賢いものが生き残るのではなく、変化により適用性のあるものが生き残るのである】。ダーウィンは強さや賢さは不要と言っているわけではなく、マングローブとシオマネキの関係(共生)など、生き残るために色んな方法があると言いたかったんです。また、環境の変化に順応しているマングローブをみるとダーウィンの提言がよく理解できますし、納得です。 mangrove-staff-wilson バリ島では神様と自然と人間の調和が幸せになるカギという教えがあります。自然はいろんなヒントを与えてくれると思います。マングローブや自然を監察したり、自然の中に入ると色んな面白い発見があります。雰囲気も空気も気持ちよくて、癒されます。マングローブの生命力が醸し出している物かも知りませんね。 lembongan-beach-view2

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