2015.04.25
ディープなバリ島情報~バリ島の今~
先日、お隣さんが本を出版しました。
タイトルは「Tuhan Segala Agama」
日本語に訳すと「全ての宗教の神様」です。
かなり重いテーマだと思われますが、意外とすらすらと読めますし
爽やかで穏やかな雰囲気の言葉で書きつづられています。
この本を書いた方はバリ島、クタ出身のお医者さんです。
この8冊目の本にはタイトル通り
どの宗教であれ神様は一つであるという内容です。
要するにヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教、仏教やその他の宗教の神様は
人間的にいうと同一人物であるということです。
意外と知られてないですけど
バリ島出身の人は100%近くヒンドゥー教です
そのヒンドゥー教では神様は一つであると信じられています。
神様の働きによって色んな名前や言い方があるだけです。
家ではお父さんやあなた
職場では部長や○○さんや○○君のような感じです。
いま現在、各地で宗教間の争いや
宗教を利用して犯罪を正当化したり
あの宗教はだめだ、俺の宗教が正しいんだとか
宗教の本来の目的からだいぶ外れている発言や行動が多すぎる
そこでこの本は宗教を問わず
「神様とは」を問う
もしかしたら答えになる一冊で大変評価されています。
売れてるということはニーズがあるということですね。
最近バリ島の本屋さんをみてみますと、
色んな宗教本やスピリチュアル本がずらりと並んでいます。
1000年前から変わることなく宗教や伝統、儀式を徹底して継続しているバリ人はいま
そこに込められている哲学や意味
知識や英知を知り、深めようという流れになっています。
長年バリ島ヒンドゥ―教徒の間では
ヒンドゥー教の聖書は読むべきではないという風習がありました。
それはある程度の知識や英知の持ち主でないと
勘違いや間違ったとらえ方されると困るからです。
個人的にはすごく納得のいく理由です。
いやな出来事があった時には、バリ島の人たちはふと我に返って
自分は何か間違えを犯したのか?
悪いことをしたんだろうかと?
神様に反することをしてしまったのか?これはそのカルマなのかと最初に思います。
極端な例ですけど、少なからず皆の脳裏にはよぎるものです。
いずれにしても他人を責めるよりかははるかにいいと思いませんか?
イスラム教の聖書の中に半分以上の章が「神様をみつける為には自然を学びなさい」
と書かれてあると友達から聞いたことがあります。
バリ島の人々もいま、「神様」というテーマを知識や勉学からの
アプローチをするようになりました。
少しでも理解を深めて、成長しようとしています。
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