ディープなバリ島情報~バリ島埋め立て計画とスーパーウーマン~
2015年6月8日
harian terbit.com イメージ |
ブノア湾とは、バリ島に来られた方は一度は通ったことのある高速道路の周辺の海域です。
ユドヨノ前大統領が最大700ヘクタールまで埋め立ての許可を出し、
マングローブ保護地区と水域保護地区のブノア湾のステータスを変え、
住民の反対を押し切ってまで大統領制令を2014年に発令した。
自然を破壊するとんでもない計画だと思いがちですが
埋め立てを手掛ける企業はインドネシアで
マリン・ツーリズムやフォレスト・ツーリズムを成功させ結果的に
原生林保護にも成功した企業とも言われ、未だ賛否両論で結論が出ないままです。
ジョコ・ウィドド現大統領は慎重な姿勢で
再度調査をして再検討をする必要があるとのこと。
賛成意見と反対意見があってぎくしゃくしている中
インドネシアのスーパーウーマンがやっと意見を正式に述べました。
www.merdeka.com スシ・プジアストゥティ大臣 |
スーパーウーマンとはインドネシアの海洋水産大臣、スシ・プジアストゥティさんです。
インドネシアの鉄の女とも言われ凄い方なんです。
彼女は裕福な家庭に生まれながら中卒で
喫煙者で足に豪快な龍のタトゥーがはいっているユニークな大臣。
漁業や航空ビジネスで成功を収め
スシ・エアーという航空会社を所有しています。
彼女がインドネシアで有名になったきっかけは
2004年におきたスマトラ沖地震で援助活動が速やかに行われる為
スシ・エアーを使い被災者や物資、メディアからボランティア―の方々を
全て無料で被災地まで乗せたんです。
それ以降はビジネスでも成功を収め続け、
去年、「政党の人」よりプロフェッショナル人事が多いジョコ・ウィドド内閣に
海洋水産大臣に選ばれました。
ここからインドネシアのスーパーウーマンは止まらない。
大臣の仕事に専念するため、会社からはやばやと身を引き退職。
インドネシアの海域はとても広く豊かです。
その豊かな水域に隣国からの密漁が頻繁に行われていて
月に100万トンもの魚が盗まれていると推定。
スーパーウーマンは海軍と連携をとり、海域の警備を強化し
捕まった密漁船を爆破し沈没させました!
もちろん密漁者は捕まえてからです
隣国からの抗議も構わず今もやっています!(^_^;)
豪快というかなんと言うか。。。
そのスシ大臣が国会の会議で
ブノア湾の埋め立て計画に正式に意見を述べました。
「いずれにせよ、埋め立ては人間が色んな理由付けで勝手に自然に介入することで
多くは環境を無視している。
私は関係する大臣との会議で全ては再調査、再検討が必要といいました。
埋め立てからおきる全てのリスクを事前に対処してからスタートしないと行けない。
特に地盤沈下や洪水。
1ヘクタール埋め立てるんだったら、同じ広さの池を作らなければバリは洪水に
なるのは目に見えてる。
そういう対策をしっかりしなければ私は許可しない。
インドネシアもそろそろ「持続可能なプロジェクト」じゃなくて
持続可能な物を生み出すべきだ」
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