バリ島レギャンにある、ラーメンにあらずラーメン
2018年5月19日
こんにちは!バリ倶楽部ゲストライターのしおり@Shiori02052です!
一日で三回ドタキャンに合うという、バリ島あるあるを久しぶりに経験し、ちょっぴりむしゃくしゃしたのでバイクに乗ってアパートを飛び出した私。
頭を冷やすために、妖しげなラーメン屋さんで一人ラーメンをすることにしました。
味はともかく、インドネシアらしさのつまったラーメン屋さんだったのでご紹介します!
Boekan Ramen
まずは場所の紹介から!
お店の名前はBoekan Ramen(ブーカーンラーメン)、これは日本語に訳すと「ラーメンにあらず」です。
なんて潔い!!
と軽く感動しながら、席に着きました。
隅っこの席でゲームをしているお兄さんが「これ終わるまでちょっと待ってねー」と笑顔で接客。
大人しく待っていたら、ゲームに負けちゃって若干落ち込みつつ、メニューを持って来てくれました。
字体が読みにくいですが、ラーメンは全部で二種類あり、辛さも選べます。
私は一番オーソドックスだと思われる、オリジナルを注文。
辛さは謙虚にレベル2にしました!
裏面にはドリンクメニューもちゃんとあります、が、字体が特殊過ぎて読みづらい・・・
とりあえずお水を注文しました。
いつも前を通るときは混んでいるのですが、今日はなぜか誰もいません。
お兄さんがゲームをしながら、手際よく麺の湯切りをするのを一人で観察しながら待ちます。
ラーメンにあらずラーメン、登場
ラーメンがやって来る前に、まずは飲み物と謎のお皿が運ばれて来ました。
なんだろう、と不思議に思っていたら、鍋に入った熱々のラーメン登場!!
麺は沖縄そばに似た太麺。
チャーシューの代わりなのか、ちくわが入っています。
スープを一口飲んで、うーん!ラーメンにあらず!!と唸りました。
ラーメンでもないし、インドネシア料理でもないので、たしかにブーカーンラーメン(ラーメンにあらず)という名称が正しい気がします。
ちょっと辛めの、コクの足りない沖縄そば、みたいな感じです。
まあでも、今日は美味しいラーメンが食べたかったわけじゃないから別にいいや。
一人でもそもそラーメンをすすり、夜は更けていきます。
ラーメンにあらずラーメンのオーナー、登場
なんか背中に視線を感じるなあ、と思っていたらカメラのシャッター音がして、「おや?」と思ったときには、隣に見知らぬおじさんが座っていました。
鯉が大きくプリントされたTシャツを着ているおじさんが、にっこり笑って「日本人だよね?」と嬉しそうに尋ねます。
その勢いに気圧されて、「うんうんうん」と大きく三回頷く私。
「僕はこのお店のオーナーなんだけど、一つ聞いていいかな?」
「あ、はい、どうぞ」と言いつつ、突然の質問に身構えていたら
「味、どう?」と、とってもシンプルな質問をされました。
当たり障りのない返事をしようと思った私を制して、「これ、ラーメンにあらずラーメンなんだよね!味がさ、日本のラーメンと全然違うでしょ?わっはっはっは!」と笑い出すおじさん。
「でもね、器はちゃんと日本の新潟で買ってきたやつなんだよ」と得意げに付け加えて、またまたにっこり。
私は至極単純な人間なので、その笑顔を見て、「ああ、この人いい人だ!」と一気に心の距離を縮めました。
ただ、「一つ聞いていいかな?」と私も質問。
「あ、はいはい、なんでしょう」とにこにこ笑顔のまま答えるおじさん。
「さっき、私のこと盗撮してたよね?」
「日本人かどうかたしかめようと思って!わっはっは!」
それとこれとどう関係があるのか分からなかったけれど、おじさんに悪意はなさそうだったので、私も一緒に「わっはっは!」と笑うことにしました。
ラーメンにあらずラーメンのお得意さん、登場
「好きなだけオレンジジュースを飲みたまえ!!」というおじさんのお言葉に甘えてオレンジジュースをご馳走になり、新潟やら錦鯉やらの話をしていると、とても自然な流れで見知らぬ夫婦が私のテーブルにやってきました。
おじさん:「僕のお店のお得意さんだよ〜」
ということで、四人でラーメンを食べることに。
奥さんの食べていたラーメンが美味しそうだったので、写真を撮らせてもらいました!
オリジナルよりも具がたくさん乗っていて豪華です。
次に来たときはこっちを頼もう。
日本のお化けって福岡出身が多い気がするけど合ってる?、とか、日本だと歩かなきゃいけないから、ご飯を食べに行っても帰り道にお腹が空いちゃうよね、とか、分かるようで分からない話をたくさんしているうちに、初対面であることを徐々に忘れる私。
「オレンジジュース、もう一杯いっちゃう?」というおじさんのお誘いに、遠慮もせずに「いかせていただきます!!」とグラスを傾けるほどの仲になりました。
バリ島の夜はめでたい。
「友達のしるしに!」と、ラーメンまでご馳走になり、「気をつけて帰るんだよ!!!」とバイクの心配をされ、固い握手を交わし、お腹も心もいっぱいになって帰路につきました。
おしまい
「一日に三回ドタキャンされる」、もバリ島あるあるですが、「一人でご飯を食べに行くと、最終的に新しい友達ができる」、もバリ島あるある。
インドネシアの人たちのことをますます好きになる日々です。
ブーカーンラーメンにもしも万が一行くことがあれば、ラーメンの味ではなく陽気なオーナーとの会話をお楽しみください!
というわけで、最後はバリ倶楽部の宣伝です。
インドネシアのいろんな魅力と出会えるバリ倶楽部のツアー!
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